定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #77:R.M GANGの『RMG21AW-005』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第77回では、R.M GANG(R.M ギャング)の『RMG21AW-005』をピックアップします。

Photo:Kazuki Miyamae

R.M GANGの『RMG21AW-005』

R.M GANGから継続的にリリースされる珠玉のスウェットパンツをご紹介。

基本情報
ブランド:R.M GANG
アイテム名:RMG21AW-005
素材:コットン100%
サイズ:M、L、XL
カラー展開:ブラック、ベージュ、ピンク
価格:34,100円(税込)

高橋ラムダと染色職人が世に送り出す、世界にひとつだけのスウェットパンツ

同ブランドが毎シーズン展開しているスウェットパンツ。オリジナルのスウェット素材にベージュカラーで下染を施し、染色職人がそれぞれ手染めで筆染した、全てが一点ものというところも見逃せないポイントとなっています。セットアップで着用できるスウェットシャツもリリースされてるので、併せてチェックを。

■レコメンドポイント

サイドにダーツを入れることで、上品ながらも立体感のあるルーズシルエットに仕上げられているのも同ブランドならでは。スタイリストとして手腕を振るう高橋ラムダが独自のフィルターを通してこだわりを随所に散りばめた、他とは一味違うスウェットパンツです。

ディテール&シルエットチェック

ウエストはこんな感じ。

ヒップポケットは左側に配置。

フロント裾部にドローコードを採用しているので同ブランドならでは。

Lサイズで、ウエスト76cm、ヒップ106㎝、股上33cm、股下69cm。

サイド。

バック。

セットアップで着用するとこんな感じ。

実際に着用してみた感想

Lサイズを着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「スウェットパンツは色々と穿いてきましたが、これは格別ですね。形も綺麗だし、細部にまでこだわりが詰まったディティールワークが非常に好印象です」

総評:星4★★★★☆

着心地:ライト ■■■■□ ヘビー
裏地はパイルなので幅広いシーズンに対応。

シルエット:スリム ■■■■□ ルーズ
ダーツが入ることでシルエットに立体感が出ますね。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■■□□ ラグジュアリー
いずれも一点もの。自分好みの1本を探してみてはいかがでしょうか。

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