定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #24:RAINMAKERの『DOUGI PANTS』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第24回では、RAINMAKER(レインメーカー)の『DOUGI PANTS』をピックアップします。

RAINMAKERの『DOUGI PANTS』

歴史や伝統への敬意とともに、懐古に留まることのないモダンなスタイルを提案するRAINMAKER。モードなテイストと革新的なテクノロジーを融合させることで新たな価値観を提供し続けています。今回は、そんな同ブランドのラインナップの中でも抜群の存在感を放つ『DOUGI PANTS』をピックアップ。

基本情報
ブランド:RAINMAKER
アイテム名:DOUGI PANTS
素材:綿70%、ポリエステル30%
サイズ:Free
カラー展開:ホワイト、チャコール、ブラック
価格:28,800円 + 税

独自のドレープが醸し出す優雅な印象のイージーパンツ

武道や武術に用いられる”道着”からインスピレーションを受けた『DOUGI PANTS』。かなりワイドなシルエットですが、裾は程よくテーパードが効いているので野暮ったさもしっかりと解消されています。贅沢に使用した生地が独特のドレープを生み出し、コーディネートの幅を広げてくれるユニークな1本。

■レコメンドポイント

大きめに設定されたウエストのゴムを絞ることで生まれる、腰回りのギャザーが印象的。上品なスラックスのイメージが強いRAINMAKERですが、意表を突いたデザインとハイカウントに織り上げた光沢のある素材を採用することで、同ブランドらしい高級感のある雰囲気に仕上げています。

ディテール&シルエットチェック

大きめに設定されたウエストが特徴的。

ポケットはこんな感じ。

夏でも涼しいシャリ感のある素材。

ウエスト84cm、股上32cm、股下75cm、ワタリ35cm、裾幅24cm。

サイド。

バック。

実際に着用してみた感想

フリーサイズを着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「どの角度から見ても太い、大胆なワイドシルエットがいいですね。肌にあたる面積も少ないので、気温の高い今の時期でも快適に着用することができるのもポイントかなと」

総評:星3★★★☆☆

着心地:ライト ■■□□□ ヘビー
さらっとした軽い穿き心地が◎。

シルエット:スリム ■■■■■ ルーズ
しっかりと太いシルエットですが、仕上がりは上品。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■■□□ ラグジュアリー
なかなか他に類を見ない1本ですので、ぜひお試しください。

【お問い合わせ先】
RAINMAKER
京都市中京区烏帽子屋町502番地
TEL:075-708-2280
http://rainmaker-kyoto.com/