定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #87:nanamicaの『Cargo Pants』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第87回では、nanamica(ナナミカ)の『Cargo Pants』をピックアップします。

Photo:Kazuki Miyamae

nanamicaの『Cargo Pants』

今回は、nanamicaから継続的にリリースされている『Cargo Pants』をご紹介。

基本情報
ブランド:nanamica
アイテム名:Cargo Pants
素材:コットン70%、ナイロン30%
サイズ:WS、30、32、34、36
カラー展開:ネイビー、カーキ、ブラック、ベージュ
価格:34,100円(税込)

現代のストリートに映えるワイドストレートのカーゴパンツ

USアーミー / M-51フィールドトラウザーズをベースとした、こちらの『Cargo Pants』。メイン素材にはコットンとコーデュラ®︎リップストップナイロン生地を採用しており、アイテム特有の無骨さを残しつつもモダンな雰囲気にアップデートした佇まいが大きな特徴です。また、ポケットやフラップを異なる素材で構築することで生地の表情や色合いに変化が出ているのもさりげないアクセントとして◎。多くのファンを抱えるのも納得の逸品ですね。

■レコメンドポイント

優れた強度を誇る素材を使用しているので、ガシガシ穿けちゃうのが魅力的。さらにオールシーズン着用できるので、季節によって様々なコーディネートを楽しめるのもポイントです。

ディテール&シルエットチェック

異素材を採用したポケットとフラップが目を引きますね。こちらにはコットンとコーデュラ®ツイル生地を使用。

ドローストリング仕様の裾。気の利いたディティールワークが好印象です。

サイズ32で、ウエスト84cm、股上34cm、股下70.6cm、渡り幅36.3cm、裾幅26cm。

サイド。

バック。

実際に着用してみた感想

サイズ32を着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「太すぎない絶妙なシルエットが良いです。股下には可動域を広げるマチが施されているので、ストレスフリーな穿き心地が実現されているのも高得点」

総評:星4★★★★☆

着心地:ライト ■■■■□ ヘビー
安心感のある穿き心地ながら、肌触りはとてもドライな印象。

シルエット:スリム ■■■■□ ルーズ
シルエットは従来のカーゴパンツよりやや細めに設定されています。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■■□□ ラグジュアリー
汎用性の高い仕上がりなので、値段はこれくらいが打倒かと。

【お問い合わせ先】
nanamica DAIKANYAMA
東京都渋谷区猿楽町26-13
TEL:03-5728-6550
https://www.nanamica.com/