定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #9:Leeの『BAGGY JEAN』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第9回では、Lee(リー)の『BAGGY JEAN』をピックアップします。

Leeの『BAGGY JEAN』

1997年に、スケートボードやBMXといったエクストリーム・スポーツ向けにリリースされ高い人気を博したLeeのデニムコレクション『Lee Pipes』が待望の復刻。今回は、そんな人気シリーズより、当時のヴィンテージウェアを忠実に再現した『BAGGY JEAN』をピックアップ。

基本情報
ブランド:Lee
アイテム名:BAGGY JEAN
素材:綿100%
サイズ:S、M、L、XL
カラー展開:ダークブラックユーズド、ダークユーズド、ベージュ
価格:11,000円 + 税

1990年代を彷彿させる思い切りのいいワイドシルエット

アクティブシーンにおいて、動きやすさは必須条件。太く、立体感のあるバギーシルエットが特徴的な『BAGGY JEAN』は、エクストリーム・スポーツをこよなく愛するストリートヘッズにはもちろん、多くの人々にオススメしたい1本です。

■レコメンドポイント

しなやかでありながらも耐久性の高い素材を使用しているので、ガシガシ穿くことができるのが魅力です。また、当時のストリートシーンを想起させる、ヴィンテージライクなカラーリングも注目したいポイント。

ディテール & シルエットチェック

クラシカルかつキャッチーなワッペン。

細部へのこだわりを感じるロゴボタン。

ジップはLeeオリジナルのもの。

ポケットはやや大きめ。

Mサイズで、ウエスト83cm、ヒップ110.5cm、股下71cm、裾幅28cm。

サイド。

バック。

実際に着用してみた感想

Mサイズを着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「ストンと落ちるシルエットがいいですね。なかなかこの太さのパンツってないので、かなり気になります。無駄のない洗練されたディティールに4ポケット仕様という潔さも個人的に好きです」

総評:星3★★★☆☆

着心地:ライト ■■■□□ ヘビー
1年通して穿けるのでお得感もあります。

シルエット:スリム ■■■■■ ルーズ
かなり太いので、サイズを選ぶときは要注意。

コストパフォーマンス:お値打ち ■□□□□ ラグジュアリー
文句なしの価格設定です。

【お問い合わせ先】
Lee Japan
TEL:0120-026-101
http://www.lee-japan.jp