定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #68:JOHN SMEDLEYの『Wool Gabardine Easy Pants』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第68回では、JOHN SMEDLEY(ジョン スメドレー)の『Wool Gabardine Easy Pants』をピックアップします。

Photo:Kazuki Miyamae

JOHN SMEDLEYの『Wool Gabardine Easy Pants』

ファインゲージニットウェアをリードするブランドとしてその名を広めたJOHN SMEDLEY。職人たちがおよそ230年以上に渡り築き上げた手作業の仕上げ技術によって誕生したアイテムは、世代を問わず高い評価を獲得しています。今回は、そんな同ブランドの『Wool Gabardine Easy Pants』をピックアップ。

基本情報
ブランド:JOHN SMEDLEY
アイテム名:Wool Gabardine Easy Pants
素材:ウール100%
サイズ:1、2、3
カラー展開:NO1(ネイビー)、NO2(チャコール)、NO3(ブラック)
価格:31,900円(税込)

世界が認める高級生地を使用した贅沢なイージーパンツ

トップメゾンブランドも使用する高級な生地を用いた『Wool Gabardine Easy Pants』。緩やかなテーパードと9分レングスからもたらされるスマートな印象がポイントで、サイドシームレスパターンを採用した美しいシルエットも見逃せません。イージーパンツ仕様なのに美しい、同ブランドの魅力が詰まった逸品です。

■レコメンドポイント

super100’sの上質な2/60の梳毛糸を限界高密度で織り上げたハイカウントギャバジンをメインファブリックに採用。特殊加工によって表面の毛羽を取ることでウール特有の痒みを無くし、サラッとした極上の着心地を実現しています。

ディテール&シルエットチェック

エラスティック仕様のウエスト。

ヒップポケットはこんな感じ。

サイズ3で、ウエスト77cm、ヒップ112cm、股上32㎝、股下67.5cm、裾幅18.5cm。

サイド。

バック。

実際に着用してみた感想

サイズ3を着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「ウールとは思えない滑らかな肌触りに驚きました。イージーパンツなのに上品な佇まいで、シャツや革靴といったアイテムとも合わせたいですね」

総評:星5★★★★★

着心地:ライト ■■□□□ ヘビー
軽くてしなやか。病みつきになる着心地。

シルエット:スリム ■■■□□ ルーズ
細部にまでこだわったディティールワークが、どこから見ても綺麗なシルエットを実現します。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■■□□ ラグジュアリー
合わせるアイテムで雰囲気が変わる汎用性の高さもポイント。

【お問い合わせ先】
Lea mills agency
TEL:03-5784-1238
https://www.johnsmedley.jp/