定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #37:Graphpaperの『Selvage Wool Chef Pants』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第37回では、Graphpaper(グラフペーパー)の『Selvage Wool Chef Pants』をピックアップします。

Graphpaperの『Selvage Wool Chef Pants』

数々のコンセプトストアを手掛けてきた南貴之がクリエイティブディレクターを務めるGraphpaper。常に変わりゆく時代のスタンダードに”今”の空気を感じさせる洋服たちを軸に、大人の為の上質なワードローブを提案しています。今回は、そんな同ブランドのアイコンアイテムとして毎シーズンリリースされる『Selvage Wool Chef Pants』をピックアップ。

基本情報
ブランド:Graphpaper
アイテム名:Selvage Wool Chef Pants
素材:ウール100%
サイズ:Free
カラー展開:ブラックストライプ、ネイビーストライプ
価格:28,000円 + 税

ブランドを象徴する上品なコックパンツ

フランスのコックパンツからインスピレーションを受けた『Selvage Wool Chef Pants』。オフスケール加工が施されたオリジナルウールギャバジンを採用しており、程よく光沢のあるナイロンのようなクリアな質感と、合成繊維のようなソフトで滑らかな肌触りが印象的です。

■レコメンドポイント

ウエストに搭載されたゴムアジャストでサイズ感はもちろん、シルエットも調整可能。合わせるアイテムによってアレンジを変えられる、汎用性の高い仕上がりとなっています。

ディテール&シルエットチェック

ゴムアジャストで調整できるフリーサイズ仕様。

ベルクロ部分にはブランドネームもON。

旧式のシャトル織機で丁寧に織り上げたオリジナルのウールギャバジン生地。

ウエスト68~82cm、股上27cm、股下72.5cm、裾幅16.5cm。

サイド。

バック。

実際に着用してみた感想

フリーサイズを着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「カジュアル、モードといった雰囲気を併せ持つデザインが印象的ですね。1本あれば幅広いコーディネートが楽しめそう。アイコンとして多くの人に愛されるのも納得の仕上がりです」

総評:星4★★★★☆

着心地:ライト ■■■□□ ヘビー
滑らかな肌触りが印象的。

シルエット:スリム ■■■□□ ルーズ
テーパードシルエット。ウエストのベルクロでアレンジ可能です。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■■□□ ラグジュアリー
幅広いスタイリングに馴染む万能な1本。

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