定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #70:DIGAWELの『SIDE GATHER TROUSERS』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第70回では、DIGAWEL(ディガウェル)の『SIDE GATHER TROUSERS』をピックアップします。

DIGAWELの『SIDE GATHER TROUSERS』

今回は、DIGAWELが継続的にリリースしている『SIDE GATHER TROUSERS』をピックアップ。

基本情報
ブランド:DIGAWEL
アイテム名:SIDE GATHER TROUSERS
素材:ウール40%、ポリエステル35%、ナイロン25%
サイズ:0、1、2、3
カラー展開:ブラック、ネイビー
価格:30,800円(税込)

幅広いスタイルにすんなりと馴染むサイドギャザートラウザーズ

さらりとした軽い生地感に仕上がった『SIDE GATHER TROUSERS』。コーデュラナイロンを織り交ぜたウール素材をベースとしているので、オールシーズン着用可能なのも嬉しいポイントです。太めのシルエットとやや短めに設定されたレングスのバランスが絶妙で、綺麗めに穿いてもよし、カジュアルなアイテムと合わせてもよしと、汎用性の高さも注目したいところ。

■レコメンドポイント

何と言っても最大の特徴は、ウエストに施されたサイドギャザー。腰回りが緩やかに丸みを帯びた独特なシルエットで、タックインしたときのアクセントとしても一役買っています。

ディテール&シルエットチェック

着古したかのような紐も特徴的。

サイズ2で、ウエスト83〜103cm、ヒップ106cm、股上23㎝、股下69cm。

サイド。

バック。

実際に着用してみた感想

サイズ2を着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「全体的にかなり計算された1本だなという印象ですね。丁度いいワイドさと短めのレングスのバランスが非常によく、かなり幅広いコーディネートが楽しめそうです」

総評:星4★★★★☆

着心地:ライト ■■■□□ ヘビー
とても軽く肌触りも抜群。

シルエット:スリム ■■■□□ ルーズ
腰回りはゆったりですが、ルーズな印象にならないのが非常に高得点。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■■□□ ラグジュアリー
このお値段なら1本買っておいて損は無し。

【お問い合わせ先】
DIGAWEL 1
東京都目黒区上目黒2-30-7
TEL:03-5722-3392
https://store.digawel.com