定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #57:Children of the discordanceの『PERSONAL DATA PRINT TROUSERS C』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第57回では、Children of the discordance(チルドレン オブ ザ ディスコーダンス)の『PERSONAL DATA PRINT TROUSERS C』をピックアップします。

Children of the discordanceの『PERSONAL DATA PRINT TROUSERS C』

1990年代のファッション、音楽からインスピレーションを受け、長年に渡り世界中で調達されたアーカイブやヴィンテージコレクションから更新、アップサイクルされたアイテムを展開するChildren of the discordance。職人、クリエイター、プロデューサーに焦点を当て、通常の生産という概念を超えて生み出された唯一無二のプロダクトは、各所で高い人気を博しています。今回は、そんな同ブランドの『PERSONAL DATA PRINT TROUSERS C』をピックアップ。

基本情報
ブランド:Children of the discordance
アイテム名:PERSONAL DATA PRINT TROUSERS C
素材:ポリエステル100%
サイズ:1、2、3
カラー展開:ベージュ、レッド、ブルー
価格:47,000円 + 税

オリジナルのテキスタイルを用いた珠玉の1本

『PERSONAL DATA PRINT TROUSERS C』という名称通り、細やかな柄でも鮮明に表現することが可能な自社のデザイタルプリンターを用いた、オリジナルのテキスタイルが大きな特徴となった本作。セットアップとしても着用することができるシャツもリリースされているので、併せてご確認を。

■レコメンドポイント

ラグジュアリーなパジャマをモチーフとした柄が印象的。裏地に総張りされたコットン生地が裾から見えるデザインとなっており、さりげないアクセントとしても一役買っています。

ディテール&シルエットチェック

複雑な柄でも忠実に再現する独自のデジタルプリント。

ウエストゴムとアジャスターでフィット感の調整も可能。

さらにはベルトループも採用。

サイズ2で、ウエスト84cm、股上36cm、股下77cm、裾幅25cm。

サイド。

バック。

実際に着用してみた感想

サイズ2を着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「同ブランドらしいデザインが好印象ですね。主役級の存在感を放つ1本なので、シンプルなアイテムと合わせるのが良さそうです」

総評:星3★★★☆☆

着心地:ライト ■■□□□ ヘビー
裏地が施されているので、透け感もなく安心して着用できます。

シルエット:スリム ■■■□□ ルーズ
細すぎず、太すぎない。バランスの良いシルエットです。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■■■□ ラグジュアリー
”ここぞ”という時の1本にオススメ。

【お問い合わせ先】
STUDIO FABWORK
TEL:03-6438-9575
https://www.instagram.com/children_of_the_discordance/