定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #11:CHARI&COの『NOMAD SHORTS』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第11回では、CHARI&CO(チャリアンドコー)の『NOMAD SHORTS』をピックアップします。

CHARI&COの『NOMAD SHORTS』

2008年、下町の雰囲気が残るローワーイーストサイド・ニューヨークで自転車屋ブティックとして誕生したCHARI&CO。スケーターやライダー、アーティスト、カメラマンなど親交の深い人々の思いをブランドのフィルターを通し、ニューヨークのリアルなシーンを反映させたアイテムを展開しています。今回は、2020年春夏シーズンにリリースされた同ブランドの新定番『NOMAD SHORTS』をピックアップ。

基本情報
ブランド:CHARI&CO
アイテム名:NOMAD SHORTS
素材:ナイロン100%
サイズ:S、M、L、XL
カラー展開:ブラック、カーキ、ローズ
価格:12,000円 + 税

チャリ好きによる、チャリ好きのための1本

各方面から支持を得ている『NOMAD PANTS』を、フルレングスからショーツにモディファイして誕生した『NOMAD SHORTS』。優れた利便性と機能性を両立し、自転車の乗車時に膝にかからない絶妙な丈感、スッキリとしたシルエットに仕上げています。透湿素材がもたらす涼しげで快適な穿き心地も大きな魅力のひとつ。

■レコメンドポイント

ジッパーからポケットにアクセスすることができるオリジナルポケットをフロントに配置。自転車の乗車中はもちろん、電車やバス、飛行機といった限られたスペースでもストレスなくポケットの中身を取り出すことができる、CHARI&COらしさが溢れるディティールワークは必見です。

ディテール&シルエットチェック

リフレクティブ素材を使用したブランドタグ。

大きく開閉するオリジナルポケット。

スナップボタン、YKK社のジップを採用。

内側のコードでサイズ調整が可能。

XLサイズで、ウエスト85cm、股上32,5cm、股下25cm、ワタリ36cm、裾幅28,75cm。

サイド。

バック。

実際に着用してみた感想

XLサイズを着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「普段から自転車に乗る機会が多いので、こういうパンツはかなり重宝します。フロントのポケットは機能面だけでなく、コーディネートのポイントとしての役割も果たしてくれそう。ありそうで意外と無いカラーリングも気に入っています」

総評:星4★★★★☆

着心地:ライト ■□□□□ ヘビー
真夏でもチャリを走らせたくなる快適さ。

シルエット:スリム ■■■□□ ルーズ
全体のバランスがかなり良し。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■■□□ ラグジュアリー
サイズ欠けする前に、是非1度お試しあれ。

【お問い合わせ先】
CHARI&CO JAPAN
TEL:03-6433-5912
http://www.chariandco.jp/