定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #83:CABARET POVALの『Standard Jean』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第83回では、CABARET POVAL(キャバレー ポヴァール)の『Standard Jean』をピックアップします。

Photo:Kazuki Miyamae

CABARET POVALの『Standard Jean』

CABARET POVALが展開する定番アイテム『Standard Jean』をご紹介。

基本情報
ブランド:CABARET POVAL
アイテム名:Standard Jean
素材:コットン100%
サイズ:M、L、XL
カラー展開:ブラック、インディゴ
価格:23,100円(税込)

ストリートブランドならではのアプローチが光るストレスフリーなデニムパンツ

1990年代のイギリスのミュージシャンが穿いていたようなシルエットをイメージしたという、CABARET POVALの『Standard Jean』。太すぎず細すぎない美しいラインが印象的で、手が出し入れしやすい構造のフロントポケットを採用しているのも注目したいポイント。タウンユースとしてはもちろん、エクストリームスポーツなどアクティブなシーンでもストレスを感じさせない、オーセンティックながらこだわりの詰まった1本をチェックしてみるべし。

■レコメンドポイント

ムラ感のある糸を高密度で織り上げたデニム素材を使用しているので、タフな穿き心地が実現しています。自然な色落ちが楽しめるので、自分だけの1本に育ててみるのも良いのでは。

ディテール&シルエットチェック

デニムのポケットとしての型を維持しつつ、利便性を高めたフロントポケット。

ヒップポケットにはブランドのアイコニックなロゴも。

Lサイズで、ウエスト88cm、ワタリ33.5cm、股下76cm、脇丈104cm。

サイド。

バック。

実際に着用してみた感想

Lサイズを着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「ルーズな印象になりすぎないよう計算されたシルエットが好印象です。独自の構造を採用したフロントポケットも非常に使いやすく”ありそうでなかった”、そんな気遣いが嬉しいデニムパンツだなと」

総評:星4★★★★☆

着心地:ライト ■■■■□ ヘビー
安心感のある穿き心地。デニム特有の窮屈感もありません。

シルエット:スリム ■■■□□ ルーズ
合わせるアイテムを選ばない、一番使いやすいシルエットです。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■■□□ ラグジュアリー
オーセンティックな1本なので、持っておいて損は無し。

【お問い合わせ先】
CABARET POVAL
https://cabaretpoval-shop.com/