スタイリスト今井康晴が選ぶこの10枚
Adele『19』
エイミー・ワインハウス〜ダフィーとともに注目を集める、若干19歳の女性ヴォーカリストの1stアルバム。シングル“Chasing Pavements”を聴けば誰もが彼女の歌声の虜に。今年予定されてい た公演が2回ともキャンセル……。マジで来日切望です。
http://www.myspace.com/adelelondon
STS9『PEACEBLASTER』
ドラムンベース/テクノ/トランス/エレクトロニカまで自由自在に行きするジャムバンドの最新作。今回はかなりマッシヴな仕上がりでライヴ映えしそう! なのに、なぜ今年朝霧で呼ばなかったんだ!? ホントに頼むよスマッシュさん。
http://www.myspace.com/sts9
Gaiser『Blank Fade』
『M_NUS』クルーの中でも危ない“鳴り”で評判のガイザー。bpmを125以内に抑えたトラック群はどれも深く、どれもシングル候補っていうぐらいの出来映え。
アルバムとしての流れもキチン提示されており、彼の美学がうかがえる。これでまだ1stだってんだから末恐ろしすぎる。
http://www.myspace.com/jongaiser
Matthias Tanzmann『Restless』
テック・ハウスの雄、マティアス・タンツマンによるキャリア初となるアルバム。このアルバムはミックスCDのように全曲シームレスで繋がっており、DJユースのみでなくリスニングにも適している変り種。気持ち良く音に溺れられる1枚。
http://www.myspace.com/matthiastanzmann
Marcel Dettmann『Berghain 02』
ベルリンのハード・ミニマル代表格、マルセル・デットマンによるミックスCD。いや〜、こんなにもキックが固く、重く、展開も淡々と進行すると、まるで説教に感じてしまう。現在のベルリンの凄さが垣間見れる、時代を切り取ったミックス。Mな方にもお勧め。
http://www.myspace.com/marceldettmann
髭(HiGE)『Electric』
アルバム1曲40分!? ミニマル・テクノを咀嚼し、ロックバンドならではの解釈で生み出した彼らのダンス・ミュージックへの愛。それは現在最も退屈なジャンル、ジャパニーズ・ロックシーンの中でもひときわ輝いていた意欲作。
http://www.higerock.com/
Spek『Spek doNT take more』
海外でも12インチを精力的にリリースするザ・サフラジェッツクルーによるプロジェクト、スペック。国内では田中フミヤ以降、ミニマルにおけるビッグネームの登場はまだないが、そこに名乗りを上げる名刺代わりの傑作アルバム。
http://www.myspace.com/spektimothy
Minilogue『Animals』
ソン・カイト名義でプログレッシヴ・トランスを席巻し、このミニローグ名義でもテクノ界の話題を見事にかっさらったスウェーデンの2人組による1st。ミニマル・ベースながらもプログレ特有の中域でハメまくる楽曲は流石の一言です。
http://www.myspace.com/minilogue
Sigur Ros『Med sud i eyrum vid spilum endalaust』
賛否両論ありますが、アニマル・コレクティヴを彷彿とさせ、ポップフィールドにも踏み出した感のあるシガーロス通算5枚目のアルバム。私は好きです。でも『フランダースの犬』のラストシーンのような5曲目“Festival”には驚いたなぁ。
http://www.myspace.com/sigurros
安室奈美恵『BEST FICTION』
去年の『PLAY』に引き続き今年も安室ちゃんがランクイン。選考理由は「Baby Don’t Cry」が入ってるという点においてのみ。今年出したあの曲とかダサいしさ。あんな曲なんか歌ってないで、TK時代の楽曲歌ってよ。楽曲に罪はないんだからさ。
http://www.avexnet.or.jp/amuro/index.html
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