Photo:Takuya Murata | Interview&Text:Shu Nissen | Edit:Keita Miki
— 今回の連載のメインテーマは”香りと思い出”。在原さんの忘れられない香りや、香りにまつわる過去の思い出を教えてください。
在原:私の実家が、毎朝のコーヒーを365日欠かさず淹れる家庭なんです。両親はすごく早起きだから、昔から朝起きると、もうコーヒーがあって、父が焼くトーストの香りが漂ってるんですよね。なので今も、ふとコーヒーとトーストの香りがマッチした時に、実家を思い出して恋しくなります。もし、「いちばん好きな香りは?」と聞かれたら、「実家の朝を思い出すコーヒーとトーストの香り」って答えますね。なんだか安心するんですよ。
— LE LABOの商品に限らず、普段の生活の中でキャンドルやフレグランスなど、香りにまつわるアイテムを使用することはありますか?
在原:よく使ってます。また家族の話になるんですが、昔から両親の教育で香りに気を使うように言われていて、フレグランスはつけようねって方針なんですよ。父も母も常に使っていて、家族全員がそうだから、みんなでプレゼントしあいますし、それが当たり前の環境でした。私も小学生の頃から母の香水を借りてマフラーにつけてたぐらい。今でも使わない日はなくて、キャンドルとかお香も大好き。家に帰って来たな~っていう切り替えスイッチに毎日香りを楽しんでいます。
— これまでにLE LABOのアイテムを使用したことはありましたか?
在原:友人が働いていたこともあって、結構昔から使ってました。初めて買ったのは『ANOTHER 13』でしたね。当時はまだ、今と比べると知っている人も少なかったと思います。「それどこの?」ってよく聞かれたり、母からも「嗅いだことない良い香りだね」って言われました。それからは一緒に銀座店に行って何回もお買い物してます。いま私が使ってるのは『GAIAC 10』。あとはローズのボディオイルも好きですね。容器も軽いから、出張にも持って行けて、めちゃくちゃ愛用してます。
— 実際に『PIN 12』を使用してみた感想を教えてください。
在原:まず、形が良いですよね。いろんなキャンドルがある中で、このどっしりとしたフォルムって、ありそうでなかった気がします。インテリアとして合わないお部屋もなさそうだから、プレゼントしやすい。使用感としては、煙の広がりが均一で、部屋中にちょうどいい強さで広がる香りが心地良かったです。今回は松の香りを選んでみたのですが、日中でも就寝前でもどんな時でも使えるスパイス系の香りで、好きでした。
松の木をカットしたときのような、繊細でウッディーな香りが特徴的な『PIN 12』。
ムスクとかすかなアンバーに包まれたあたたかみのある香りが、家や仕事場など、様々な空間を彩ってくれる。
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