2011年、謀らずも堂々の年間アクセス第1位を記録してしまったあの迷企画が帰ってきた! と言う訳で今年も皆様、お待ちかね(?)の大人気企画「着倒れ」の季節がやってきた訳ですが、初めての方のため少々解説を。Masteredの前身であるファッションサイトCLUSTER時代に誕生した本企画は、日夜様々な洋服を見続けている編集部員達が金に糸目を付けず物欲のままに購入した自腹“お買い物”の数々を、低クオリティ且つチープな写真と、昔ながらの座談会形式で振り返り、その編集作業を通して自責の念に苛まれる、という反省系企画であります。
さて、今回のメンバーは編集Micky、編集A、編集S、そして一週間スナップでもおなじみのスタイリスト今井康晴の計4名。クローゼットもパンパン、クレジットカードの残高もパンパンの状態で、文字通り“着倒れ”そうになりながらも買い続けた男達の生き様、全82点、とくとご覧くださいませ! それでは早速、アウター・ジャケット編からスタートです。
<サイダーハウス(CYDERHOUSE)のライダースジャケット>
編集A(以下 A):ライダースって、今まで着たことがなかったんですが、コレは見た瞬間に「オーダーしなきゃ」と。何処に行っても、「それ何処の?良いライダース着ているね。」と聞かれる、今年1番の「男モテ」アイテムです。
編集Micky(以下 Micky):Aくんがライダース買ったと聞いた時は事件だと思ったよ。これはSくんもライダース、買うしか無いんじゃない?
編集S(以下 S):実は既にオーダー済み!どこのヤツかは次の着倒れで発表出来るかと!
今井康晴(以下 今井):コレ黒があったらウチも即挑戦してたんだけどなー。
<ディガウェル(DIGAWEL)のチェスターフィールドコート>
今井:以前記事で紹介しているので見覚えある方もいらっしゃると思いますが、実はコレ2011秋冬のアイテムなんです。しかし、薄手の生地感だったので春先を見越して仕込み、見事今期大活躍。購入時、世間では大売出しのタイミングでしたが、ディガウェル自体セールをやらないので迷うことなく買った記憶があり。
A:ディガウェルって、世間的にはシャツが一番なのかもしれないけれど、ウチはコート推しですよね。Aラインが最高に綺麗。
Micky:シワ感が良いですね。人も洋服も良いシワは味になります。
S:シャツが代表的だと思うんですが、コートも◎ですね。
<デュベティカ(DUVETICA)×コム デ ギャルソン ジュンヤ ワタナベ マン(COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN)のダウンベスト>
Micky:これも正確には秋冬モノですが、春夏シーズンになってからの方が登場回数が多かったので紹介します。あまりにも欲しくてあらゆるルート、コネクションを駆使して入手した思い出の品。この春の「それどこの?」率ナンバー1に輝いたアイテムです。
S:内側のチェックがたまらん!
A:確かによく着ていた。やっぱりダウンベストが最強なんですよ。
今井:だって、名前にベストって入ってるかんねー。
<エンジニアド ガーメンツ(ENGINEERED GARMENTS)のジャケット>
Micky:爽やかなストライプとデザインのギャップに惹かれて購入。したのですが、爽やか過ぎて爽やかの代名詞とも言える某ジャニーズの某国民的アイドルがCMで着用し、着づらい雰囲気に…。少しでも私にもあの爽やかさがあれば…。ラップのモノマネは得意なんですけどね。カラオケでも鉄板ですし。
A:プレスの渡部さんも爆笑していたアレですね。
S:CMはキツいね。
今井:まさに「今日もテレビで着ちゃってる」。
<サカイ(sacai)のテーラードジャケット>
今井:今シーズン特徴的だったボンディング加工のジャケットは、パリパリとした質感でお世辞にも着心地がよいとは言えませんでしたが、袖を通す度に段々と身体に馴染んでいき、アームのシワ感など驚くほど豊かな表情に。今ではジーンズを育てるようにバリバリ着用しとります!!
A:セレブ!! サカイ着てみたいなぁ。
Micky:引越しのサカイならすぐ呼べるんだけどね。
S:早く引っ越ししたいっ!!
A:勉強しまっせ。
<アダム キメル カーハート(Adam Kimmel carhartt)の2Bブレザー>
A:何かと「プレッピー」「アメトラ」が気になった今シーズン。綺麗なブレザーももちろん良いのですが、ワークウェアとしてブレザーを取り上げたアダム キメルのコレが、個人的には最高でした。このブレザー中心に春夏のワードローブを組み立てた感じもします。
Micky:これも良く着てたね。紺ブレが似合うのはうらやましい。
S:右に同じく紺ブレの似合うのがうらやましい。
今井:ここに来てグッと雰囲気が出てきたね。
S:前から年齢不詳疑惑はありましたけどね。
<Mr.BATHING APE® UNITED ARROWSのスーツ>
S:たまには素敵なスーツを着てもいいだろうと思い購入しました。写真の画質が悪いので確認出来ないと思うんですが、裏地が同色のベイプカモになっててとってもカワイイんですよコレ。
A:買い忘れ発見。セールまで残っているかな。
Micky:えっ買ったの? 良いなー。良いなー。
今井:裏地が破けた時のショックったら無いだろうね。
<ファセッタズム(FACETASM)の星条旗コーチジャケット>
A:初のランウェイショーでも、特に印象に残った星条旗コーチジャケット。ショートパンツにB.D.シャツ、BBキャップを合わせて、アメリカ好きっぽく着たりしてみました。
Micky:ちょっとデカめのサイズ感で、その辺もアメリカン。HOOTERSが良く似合うジャケットです。
S:アメリカ、それも東っぽいですね。
今井:ファセッタズムの星条旗柄って毎日必ずどっかで見てる気がする…。
<ア ベイシング エイプ(A BATHING APE®)のダウンベスト>
今井::ポケットたくさん搭載ショーツ(2011春夏参照)の対として購入しましたが、単品でも主役級となるのがこのシリーズの良いところ。しっかし、こんなに収納スペースがありながらも、前回同様モノを突っ込むことは皆無でしたが「それどこの? へぇ、エイプなんだー! しかも今期の!!」とみんなにツッコまれる場合が多かったですね。
Micky:エイプは本当に幅が広いですからね。一般的なイメージとのギャップが大きいブランドの1つです。
A:エイプらしからぬデザインですよね。僕も初見のときは、アウトドアブランド系のものかと思いました。
S:え、これエイプだったんですか?!
<ワコマリア(WACKO MARIA)のミリタリージャケット>
Micky:これは、とにかく裏地の柄(とてもここではその意味を表現できない柄ですのでお察し下さい)が購入の決め手。裏地は日本人の心だと改めて思うのでした。M-65とモッズコートの中間のようなデザインで使い勝手も◎。
S:これなにげにシルエットもキレイなんで使いやすそうですね。
A:裏地ちょっと写ってるけど、心霊写真かと思ったよ。
今井:まっ、そんな罪なヤツです。
<ガーデン(GARDEN)×バリカンズ(VALLICANS)のブルゾン>
Micky:これは全然2012年のモノでは無いんですが、ボタンが取れて修理に出すことはや1年。ようやく迎えに行くことが出来たので記念に載せます。“BLOOMING”が効いてますね。この夏は一華咲かせます!
A:あ、1年も掛かったのねこれ。
S:何言ってるんですか!きっと忘れてただけですよ。
今井:植物とは気長に付き合うのが鉄則。
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