グルメ連載企画:常連さんのいるお店。Vol02:定食「シロクマ」

by Mastered編集部

Edit&Photo:Mastered

お腹だけではなく、心まで満たしてくれるお店を知っていますか?Googleで調べても、Twitterで呼びかけてもなかなか見つからないそんなお店には「常連さん」がいるハズ。その「常連さん」として、クリエイターやアーティストなど、さまざまな方々にオススメの店を教えてもらい、Mastered編集部が取材、紹介するのがこの不定期連載グルメ企画です。

今回は、渋谷宇田川町の定食「シロクマ」。くるり『魂のゆくえ』のPVで使用されたことでも知られるこのお店は、レコ屋の聖地・宇田川町で深夜まで温かい定食を出してくれるほっこり系定食屋さんです。この「シロクマ」を紹介してくれるのは、人気急上昇中のブランド[フィンガリン(PHINGERIN)のデザイナー小林資幸さん。もともと宇川直宏さんの「Mixrooffice」でインターン研修していただけあって、渋谷近辺のいろいろなお店を知っている小林さんがなぜこのお店を選んだのか?この定食屋さんはどんなお店なんですか小林さん!

常連さんのいるお店。Vol02:定食「シロクマ」

鮭のバター焼き定食
1,260円

Text:Tomoyuki Kobayashi

定食「シロクマ」は、僕がブランドを始めた4年前くらい前からずっとお世話になっているお店です。リュックパンパンに詰めたパジャマを売り歩いて、帰りはここに寄るという感じで、多いときには週に3〜4日のペースで頻繁に来ていました。
お店を切り盛りしているのは、いくちゃんとさきちゃんの2人。実はお店のオープンよりも前からの友人で、ブランド立ち上げの時にはパジャマを買ってくれた、いわばフィンガリンの良き理解者です。

このお店に来ると、約束も何もしていないのに、僕のグラフィックをやってくれている友達とかユージ(※編集部注:[サイダーハウス]デザイナーの岡本ユージ)とかが、たまたまやって来てだらだらすることもしばしば。溜まり場のような場所なんです。個人的には、めちゃくちゃなBGMも好み。いきなりハーシュ・ノイズを聞きながら定食を食べているという状況も多々あるし、かと思えばビート・たけしが流れていたり。とにかく幅が広すぎてツボです。

半オムライス
600円

さて、肝心のメニューを見ると、まず気になるのが「のっけ」。がっつり食べたい時に、生姜焼きに唐揚げを「のっけ」したり、定食に単品を付け足せるこの「のっけ」がオススメです。定食は小鉢を3つ選べるというのも良いんですよね。定食でなければ、オムライスとか、鉄板に乗ってジュージューしているナポリタン、あとはコーラフロートだけを飲みに来ることもあります。ちなみに、動物の箸置きというのも特徴のひとつ。こういうところも好きです。

ここまで紹介してきてなんですが、7月に雑居ビル自体が無くなってしまうのに伴って、残念ながらお店も閉店。閉店前に一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?

定食「シロクマ」
Tel:03-3464-4690
東京都渋谷区宇田川町33-13 楠原ビル 3F-A MAP
※「定食シロクマ」というダンボールの看板が目印。
営業時間:月〜木・日18:00〜24:00(L.O.23:00)、金・土18:00〜26:00(L.O.25:00)不定休
http://www.shirokuma.bz/

定食についてくる小鉢は
3つ選ぶことができる。

シロクマで小林さんが一番
注文するというコーラフロート。

DJブースもあり。
パーティでの利用もOK。

小林資幸

今回の常連さん

小林資幸(こばやしともゆき)

PHINGERINデザイナー。1983年生まれ、広島県出身。文化服装学院ファッション工科アパレルデザイン科卒業。在学中より宇川直宏主催のMixroofficeにてインターン研修し、岡本ユージらと共にCIDER MOUSE POSSE(現CYDER HOUSE)名義で1年間活動する。後にPHINGERIN名義でパジャマを製作し、手売りで1年間売り歩く。実家はお好み焼き屋。