いつの時代も洋服好きを魅了して止まないのが「古着」。でも、気付けばあんなにたくさんあったはずの古着屋はすっかり街から姿を消し、ファッション誌で古着の特集が組まれることもほとんど無くなった。
もしかすると「古着」はファストファッションブランドがここまで巨大化した今の時代にはマッチしていないのかもしれない。どんな言葉を並べたところで、彼女や母親に古着の魅力が全くもって伝わらないのも痛いほど分かっている。
だけど、それでも止められないのが「古着」。
EYESCREAM.JPが「日本で一番格好良く古着を着こなすショップ」として絶大な信頼を置くLABORATORY/BERBERJIN®と共に送るこの新連載『すべらない古着』では、「あの人、古着にやたらと詳しいけど、格好はダサいよね」なんて間違っても言われることが無いような、今の気分にぴたりとハマる古着とその着こなしを基礎知識とあわせてご紹介。
毎月、お題を1つ設定し、テーマに沿ったクールな古着を全4週に渡って掲載していく。
気になる初回のお題は「90’s ロックTシャツ」。ガイド役はもちろんこの人。LABORATORY/BERBERJIN®のブログでもおなじみ、MTBこと的場さんです!
■『すべらない古着』 90’s ロックTシャツ編 その1
ロックTシャツというと普通はもう少し古い年代のバンドのものを想像する方も多いと思うのですが、僕たちLABORATORY/BERBERJIN®が近年ずっとオススメし続けてきたのが1990年代、つまりは90’sのロックTシャツです。
時代が追い付いてきたのか、はたまた僕らの努力の甲斐があったのかは不明ですが(笑)、最近、世界的に90’sのロックTシャツの相場が上がりつつあり、球数自体も年々少なくなってきているのが90’s ロックTシャツの現状ですね。
そんな中から今回紹介するのが、今夏SUMMER SONIC 2016にヘッドライナーとして登場することも決定しているRadioheadの1枚。
フロントのアートワークは1993年にリリースされた彼らの1stアルバム『Pablo Honey』に収録されている”Anyone Can Play Guitar”のEPのジャケットに使用されていたもの。
実は当時、この赤ちゃんの目が赤いというのがイギリスで問題視され、発売禁止になった訳ありのアートワークなんですが、それ故、着ているだけでRadioheadマニアの方とは5秒以内に仲良くなれるはずです。
元はツアーTシャツとして製作されたもので、背面にはツアータイトルが入っています。ツアーTシャツなので、いくつかカラーバリエーションがあるんですが、現在市場に出回っているモノはほとんどが紫で、こちらのネイビーは非常に希少。
着こなしとしては、あまり綺麗なスタイルに合わせるよりはライダースやダメージジーンズなど、同じ90’sでもグランジ方面のエッセンスを足してあげると今っぽく着こなせるような気がします。
まぁ、「サマソニ、来るぞ!」
的な。
それではまた来週!
MTBの愛称で親しまれているLABORATORY/BERBERJIN®のGM(ゼネラルマネージャー)。豊富な古着の知識と爽やかな笑顔で業界内でも厚い信頼を寄せられているイカしたお兄さん。