毎回様々な「髪」に悩みを抱える、迷える子羊たちがヘアスタイリスト、フジイくんの元を訪れ、その悩みをスパッと解決してもらう『行列のできる髪型相談所』。
今回の悩める子羊:山田くん(会社員)
■お悩み内容:「髪のモコモコを何とかしたい。」
前回の髪型相談もスパッと解決したところで、続いてやって来たのは会社員の山田くん。
髪のうねりによる膨らみが抑えきれず、いつもスタイリングに苦労するというお悩み内容で、本来ならばハチ周り(頭の骨が出っ張っている部分)を刈り上げてしまえばOKなのだが、会社員となると髪型の制限もあり、今回はその辺りが問題となってきそうだ。
まずは恒例の髪型チェックからスタート。
現状は前髪を横に流し、スソ周りに外ハネ感のあるナチュラルなレイヤーショートスタイル。
当たり障りのないスタイルだが、ある意味ではメリハリの無いスタイルとも言える。
そして、ここでクセ毛にまつわるトリビアを1つ。
クセ毛の正体は毛根の歪みである。
そもそも、髪は生える前に毛根で育成されるので、毛根が歪んでいると、そこから生えてくる髪も自然と曲がった状態で生えてくる。
頭皮が薄い部分は毛根が歪みやすく、特にハチ周りは骨の出っ張りで頭皮が薄くなりやすいので、クセが出やすい部分という訳だ。
トリビアはここまでにしておいて、今回私、フジイカズキが提案した髪型はコチラ。
題して”オールドスクール&ソフトなリーゼント”。
ロックンロールなイメージなソフトリーゼントは、前髪とトップセクションに厚みが出るよう、セニング(毛量を減らす)はせずに、アンダーセクション(頭の出っ張りより下)を指1本分の長さでセイムレイヤー(均等な長さ)でカット。
これにより、アンダーセクションのモコモコ感を回避した。
さらにスソ周りだけさらに短くカットする事で、シルエット全体の引き締め効果もあり。
セット方法は、ロールブラシで、しっかりと前髪を立ち上げて、前髪以外はクシで後ろにオールバック。最後にジェルをパリっと付ければ完成だ。
ポイントはシルエットを逆三角形にするイメージで作ると、良い意味でオールドスクール感が出て◎。
てな訳で、今回のお悩みも難なく解決! 次回もお楽しみに!!
AKAMEE所属の美容師。ヘアスタイリストとして活動しながら、外部でヘアメイクやアドバイザーもする。ストリートカルチャーに精通。また自身でストリートスナップも発信している。趣味は民族楽器。昭和生まれのニューエイジ系美容師。