毎回様々な「髪」に悩みを抱える、迷える子羊たちがヘアスタイリスト、フジイくんの元を訪れ、その悩みをスパッと解決してもらう『行列のできる髪型相談所』。
今回の悩める子羊:T.K(スケーター)
■お悩み内容:「夏が俺を呼んでいる。」
前回の髪型相談もスパッと解決したところで、続いてやって来たのは、スケーターのT.Kくん。要約すると、どうやら夏に合わせてイメージチェンジを図りたいそうだ。
まずは恒例の髪型チェックからスタート。ブリーチを4回したT.Kくんの髪に、黒色の元となるメラニン色素はほとんど残っておらず、綺麗なペールトーン。髪の量が多すぎる事も悩みらしく、夏にスケートをすると頭が暑くて仕方が無いとのことだ。
さらに今回はパーマをやってみたいとの要望も。
しかし、パーマをかける為にはパーマのかかる元となるタンパク質が必要なのだが、ブリーチを繰り返した髪はダメージが進行しており、タンパク質が既に抜けきっているので、パーマをかけても、かからないor断毛の恐れが大いにあり。
という訳で、残念ながら今回は断念したが、代わりに、仕上げの際、コテでセットする事をオススメしようと思う。
そんなT.Kくんに向け、今回、私フジイカズキが提案した髪型はコチラ。
題して”ボサボサでも良いじゃない! ロッカーの休日、チルアウト無造作ヘアー。”。
偉大なるロックスター、ジョン・レノンをモチーフとした、良い意味で気だるく、無造作なスタイル。
大幅なカラーチェンジに加えバングスタイルにする事でイメージチェンジに成功。
カラーはオレンジベースのブラウンをオン。ブリーチ毛を活かす事で、色鮮やかなオレンジブラウンが生まれる。
また、フロスティング(スジ状に染める染め方)でカラーを塗布することで、染めている部分と染めていない部分に差が付き、毛束感の陰影を強調する事が可能。
カットに関しては、前髪を眉辺りまでカットして、量感は裾周りをしっかり根元からセニング。風通しも良くなっており、暑さ対策もバッチリだ!
そして最後に軽くコテで巻いて仕上げれば、見事に今風の西海岸スタイルが完成。
てな訳で、今回のお悩みも難なく解決! 次回もお楽しみに!!
AKAMEE所属の美容師。ヘアスタイリストとして活動しながら、外部でヘアメイクやアドバイザーもする。ストリートカルチャーに精通。また自身でストリートスナップも発信している。趣味は民族楽器。昭和生まれのニューエイジ系美容師。