カンパニー松尾の「華麗なるおっぱい」 東条蒼編

by Keita Miki

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松尾:では、また少し時間を遡りますが、高校生になってから、何か変化はありましたか?

東条:高校では生徒会に入って、だいぶ落ち着きました。落ち着いたというか、友達がほとんどいなくて。その学校の生徒が、とにかくみんな頭が弱くて、話にならなかったんですよね(笑)。家から近くて制服が可愛いって理由だけで入ったんですけど。

松尾:全員「ウェーイ!」みたいな(笑)?

東条:そうそう。もうノリから違うんですよ。ギャルかオタクしかいなくて。アニメにも詳しくないから、オタクの方にも入れなくて。

松尾:かといって、「ウェーイ!」もね?

東条:……出来ないですね(笑)。だからとりあえず生徒会に入っておけば、どこかのコミュニティには所属していることになるので、それで良いかなって感じで。

松尾:随分と極端ですけど、先生とは上手くやってたんですか?

東条:うーん、別にそこまで仲良い先生はいなかったですけどね。

松尾:何か高校生活に楽しみはあったんですか? 部活とか。

東条:部活はやっていなくて、とにかくずっとスマホですね。

松尾:東条さんと言えばSNSですからね。皆さん、お待たせしました。ここから本題に入りますよ(笑)。携帯を手にした日を境に、これまでの東条さんとは別の人間になっていきます。何が入り口なんでしたっけ?

東条:ゲームですね。

松尾:ゲームを介して人と知り合っていくんですよね。で、そこから何故か男女関係に発展していくんですけど、それはどういった理由で?

東条:友達がいないので、遊ぶ人を探すのもSNSになっちゃって。

松尾:まぁ、簡単に言うと出会い系だよね(笑)。でも、ゲームの場合はあくまでゲームが目的な訳だけど、そこから何が起こったんだっけ?

東条:共通の趣味を持った人とチャットで話していると「どんな人なんだろう」って思うじゃないですか。

松尾:うんうん、で、会いたくなって?

東条:会っちゃった。

松尾:で、ヤッちゃった?

東条:最初は何もしてないですよ! 最初は。最終的にはヤッちゃったけど(笑)。セックスは好きな人とするものだと思ってたから、「カラオケ行こう」って誘われて迫られても、最初は断ってたんですよ。

松尾:一応、線引きはしてたんだね。

東条:してたんですけど、高校2年生の時、遂に会ったことの無い人を好きになっちゃったんですよね。で、実際に会って、その人の家にも行ったんだけど、最後まではヤろうとしないんですよ。その人、すごい遊び人だったんです。きっと私みたいな女が沢山いたんですけど、そのうち「なんで私とはヤってくれないの?」って気持ちになって、結局はヤってもらいました(笑)。付き合ってはくれなかったんですけど。

松尾:それをきっかけに防波堤が壊れて、収拾がつかなくなっていくんですよね(笑)。

東条:たまに付き合う人もいましたけど、大体はヤって終わっちゃいましたね。

松尾:それが何人ぐらいでしたっけ?

東条:多分、50人から60人ぐらい。

松尾:それはどれくらいの期間で?

東条:高校2年生から現在に至るまで、ですね。

松尾:え、現在進行形?

東条:……ちょっとだけ(笑)。

松尾:皆さん、これが東条さんのすごいところなんですよ。AVデビューしてからも続いていると。

東条:たまにDMで会話していて「東条さんですよね?」とか言われるんですけど、そういう人はブロックしてます(笑)。

松尾:夢のある話ですよね。AV女優とリアルに出会える可能性がある訳ですから。

東条:Twitterとかも女優としてのアカウント以外にアカウントが3つぐらいあります。

松尾:いわゆる裏垢女子ですよね。裏垢ではエロは匂わせてるんですか?

東条:いえ、そういうことでは無くて、あくまで趣味のアカウントなんですけど。

松尾:東条さんには色々な世界があるんですよね。僕の目の前の君は東条蒼だけど、そこから一歩外に出れば普通の女の子で。

東条:でも今ってみんなそうなんじゃないんですか? 特段珍しいことでは無いと思うんですけど。最近は東条蒼のTwitter、Instagramを運用するのが忙しくて、他のアカウントは放置気味な部分もあります。

松尾:東条さんは「1人は寂しい」ってずっと言ってるよね。まだ寂しいの?

東条:寂しい(笑)。

松尾:でもさ、AVもやって、出会い系もやって、ゲームもやって、俺からすると忙しいじゃんって思うんだけど。休む暇も無いんじゃない?

東条:休んでないです。でも、それが良いんです。暇だと寂しいから(笑)。

松尾:なんでよ(笑)。1人で出来る趣味とか無いの?

東条:無いです。全部スマホで完結出来ちゃうから。

松尾:不思議だな~。その”寂しい”って感じるようになったきっかけは何かあるの?

東条:親は共働きでいつも家にいなくて、お兄ちゃんも遊んでくれなかったから、子供の時はいつも1人で遊んでたんですよね。1人でオセロとかしてて。

松尾:……それは寂しいですね(笑)。

東条:彼氏を作れば良いんでしょうけど、どうしても長続きしなくて。

松尾:それはどうしてなの?

東条:男の人を見る時に、どうしても減点式で見ちゃうんですよね……。SNSとかで知り合うと、顔以外何も知らない状態からスタートじゃないですか。例えば家に行って、部屋が汚かったらマイナス、デートしてみて面白くなかったらマイナスみたいな。

松尾:男女の付き合いってそういうものじゃないと思うけど(笑)。お互いを採点し始めたらさ、人間なんてみんなマイナスだと思うよ。

東条:それは分かるんですけどね。プラスが無いんですよね。

松尾:まぁ、でもそのマイナスはさ、”違い”として認めないと。マイナス1000点ぐらいまでは許してあげないと、誰とも付き合えないよ(笑)。

東条:そうですよね、大きな心を持たないとですよね……。

松尾:付き合った場合は、大体何ヶ月くらいで終わりが来るの?

東条:うーん、3ヶ月くらいですかね。

松尾:3ヶ月かけて減点しまくるんだね(笑)。どれくらいマイナスになるとゲームオーバーなの?

東条:何点って具体的に決めている訳ではないんですけど、SNSで出会った人ってSNSに依存している人が多いから、私と付き合ってても他で同じようなことをやっていて、それで嫌になって別れることが多々ありますね。あとは、SNS上で嘘をついている人も多くて。名前さえ信用できなくなって、免許証を見せてもらったこともあります(笑)。

松尾:でも基本的にSNS上には、みんな個人情報は載せてないんでしょ?

東条:私はちゃんと正直に書いてますよ!

松尾:そっちの方が珍しいんじゃない?

東条:……そうかもしれません(笑)。私が世間を知らなすぎるのかな。

松尾:そうですね(笑)。これまで付き合った人数は何人くらい?

東条:10人くらい。

松尾:経験人数は?

東条:50から60人くらいですよ。

松尾:嘘でしょ?

東条:途中から数えてないです!

松尾:出ました(笑)。でもさ、今は別に彼氏が欲しい訳じゃないんでしょ?

東条:欲しいです! 彼氏がいれば他の男がいなくても大丈夫です。

松尾:まぁ、東条さんの”寂しさ”の原因の根本は解決されるんでしょうね。でも、東条さんと付き合うには毎晩電話しないといけないんですよね?

東条:そうですね、絶対電話が良いです。仕事の都合で寝るタイミングが全然違う人っているじゃないですか? そういう人とは絶対に付き合えないですね。毎晩電話してくれる人じゃないと。

松尾:毎日どれくらい電話しなきゃいけないの?

東条:0時から1時、2時くらいまで。別に寝落ちしても構わないですけど。

松尾:それ、毎日でしょ?……キツいなぁ(笑)。

東条:キツくないですよ! 途中で寝ても良いんですよ? でもやっぱりAV女優って知られると付き合う対象にはならないみたいです。「AV辞めたら付き合っても良いよ」って言われちゃうんですよね。

松尾:まぁ、一般的な感覚で言うと、そうなっちゃうのかもしれませんね。言わなきゃ良いじゃん。

東条:でも、絶対にバレちゃうから、この人となら付き合えるなってところまでいったら、自分から言うようにしてるんです。

松尾:審査を通過した後にね(笑)。

東条:相手も私のことを気に入っていそうで、自分も付き合いたいって思った時にお知らせするんですけど、大体はフラれちゃいますね。

松尾:てかさ、そもそも毎晩電話するくらいなら一緒に住んじゃえば良いんじゃないの?

東条:うーん、他人と暮らしたことがないから分からないんですよね。

松尾:あー、なんかちょっと東条さんは神経質そうな感じがするもんね。

東条:全然逆で大雑把なんですよね。大雑把なんだけど、他人からどう見られるかはちゃんと考えるタイプというか……。もし友達が家に来るってなったら、隅々まで綺麗にするんです。だから、男の人が私を家に呼んで部屋が汚い状態だと「なんでそんな状態で呼べるの?」って思っちゃう。来るって分かってるんだったら綺麗にしなよって。

松尾:他人には厳しいんですね。そういうのがマイナスポイントだと。話は変わりますが、そもそもAVはなんで始めたんですか?

東条:チヤホヤされたいんだけど、アイドルをやれるほどのスペックが自分に無いことは分かっていて。で、自分に自信がある部分ってカラダだけだったんですよね。出会い系で色々な人と出会って、一番多く褒められたのはカラダ(笑)。だから、自分がチヤホヤされるなら、そういうジャンルの方が良いのかなと思って。

松尾:なるほど。

東条:で、風俗かAVか考えたんですけど、身近に風俗をやっている娘がいて、その娘は風俗をはじめたことを後悔してた。だったらAVだ! と思って応募してみたと。

松尾:事務所は自分で選んだんですか?

東条:そうです、それもスマホで見つけて(笑)。面接に行ったら、その場で「試しに1本出てみれば?」ってなって、そのままデビューしました。