80’sシティ・ポップの至宝、間宮貴子『LOVE TRIP』のLPが待望の再発

by Nobuyuki Shigetake

1982年リリース、和物シティ・ポップ界の大名盤、間宮貴子の『LOVE TRIP』が復刻リリースされるとの情報をキャッチし、震えが止まりません。

正式な音楽用語(ジャンルという区分)ではないようですが、シティ・ポップという括りの音楽があります。主に1970年代から1980年代に流行した、都会的なイメージを前面に出したポップスのことです。日本版AOR的な。

はっぴいえんどや大滝詠一、細野晴臣とか山下達郎とかの枠ですね。近年、流行の渦中にあるヴェイパーウェイヴという音楽ジャンルでサンプリングソースとして使われ始めて、動画サイトで元ネタの音源の発掘が進むと共に、世界の音楽好きから注目されるジャンルになりました。

海外のDJや音楽好きが日本のレコード屋にわざわざディグりに来るみたいですよ。これに伴い、過去の盤の再評価、そしてプレミア化が進みました。

その中でもとりわけ高値をキープしているのが、佐藤博の『Awakening』や国分友里恵の『Relief 72 Hours』、吉田美奈子全般。

そして、表題の間宮貴子『LOVE TRIP』です。

”真夜中のジョーク”あたりは、和モノを使うDJに人気で、たまにクラブでもかかったりするので、知ってる方もいるかもしれません。

原盤は1982年リリースの、レーベルはキティ・レコード。良いですよね。涼しげなメロディと時代感が色濃く反映された軽薄な歌詞(褒めています)、そして豪華すぎる演奏陣。サウンド・プロデュースはサックス奏者の沢井原兒。脇を固めるのは山下達郎バンドの面々と、潤沢な資金を注ぎ込み、かなり力を入れていたことが伺えます。

しかしながら当人は、このアルバム1枚を世に放ち、”飛んじゃった”んですよね。インターネット上にもその後の情報は全く存在しておらず、存在自体が都市伝説のようになってしまっています。

僕と同様に、この再発を待ち侘びていた人も多いのではないでしょうか。と言っても、LPとしては、実は今回が3rdプレス。2014年に500枚限定で2ndプレスがリリースされたのですが、目にも止まらぬスピードで即完売でした。

原盤はもちろん、2ndプレスもオークションでは高値で取引され、しかも高値のはずなのに即売れるしと、もはや伝説の盤と化していたわけです。

そんな『LOVE TRIP』が、遂に自宅のレコードプレイヤーで聴けることになるなんて。

いやー嬉しい。早く手にしたいものです。発売日は、8月7日(水)と少し先ではありますが、HMV record shopや、Manhattan Recordsではすでに予約が開始しているので、必ず手に入れたい方は欠かさずにご予約を。

間宮貴子『LOVE TRIP』

2019年8月7日(水)リリース
レーベル:Univirsal Music
商品番号:2000001131589
フォーマット:1LP
価格:3,500円(税込)

■トラックリスト

A1. LOVE TRIP
A2. チャイニーズ・レストラン
A3. 真夜中のジョーク
A4. 哀しみは夜の向こう
A5. ALL OR NOTHING
B1. 渚でダンス
B2. ONE MORE NIGHT
B3. モーニング・フライト
B4. たそがれは銀箔の…
B5. WHAT A BROKEN HEART CAN DO

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