「ほんとは意味を知らないけど、わざわざ人に聞くのもなんか寒いな」というファッション用語をわかりやすく楽しく解説する『いまさら聞けないファッション用語辞典』。今週解説する言葉は ”プリミティブ”。
【第9回】プリミティブ(primitive)
Illustration:HONGAMA
Instagram:@hongama56
プリミティブ。響き的にはプレミアムな感じかと思いきや、全く違うので気をつけましょう。まずは定義から。
[形容詞]
原始の,原始的な,古風な,旧式の,
原始的なという意味です。primitive man で原始人となります。エスニックファッションの話をしていると登場する言葉ですね。民族衣装と言っても地方によって言い方が変わります。中東はアラブ、アジアがオリエント、中南米はラテン、熱帯地方ならトロピカルといった感じです。オリエンタルな〜トロピカルな〜と言われればだいたいイメージできますよね。
そして今回のテーマのプリミティブはアフリカンなテイストを表しています。ボヘミアンが流行していましたが今年のトレンドはアフリカンなテイストに移って来ていて、アースカラーやトライバルな柄のアイテムが多く登場してくると思われます。今年の春夏はプリミティブな〜というワードをよく見かけることになるでしょう。
それでは例文です。
○
A「どういう服が好きなの?」
B「今の気分に合ってるんだけど、どこか民族性を感じさせるような、まぁプリミティブな現代服って感じかな。」
解説:
なんだか腹立ちますが、お見事。原始的と現代的という相反するワードを同時に使う高等テクニック。上級者はアーバンプリミティブというワードも覚えておきましょう。
これでプリミティブはokですね。早速身近にあるプリミティブなものを探してプリミティブを連呼しましょう。