「ほんとは意味を知らないけど、わざわざ人に聞くのもなんか寒いな」というファッション用語をわかりやすく楽しく解説する『いまさら聞けないファッション用語辞典』。今週解説する言葉は ”ノージェンダー”。
【第6回】ノージェンダー(No Gender)
Illustration:HONGAMA
Instagram:@hongama56
現代社会を象徴するキーワードの1つです。
gender
(人の)性,性別,ジェンダー 《社会的,文化的意味づけをされた男女の差異》.
ノー・ジェンダー、クロス・ジェンダー、ジェンダーレス、ジェンダー・フリー、トランス・ジェンダー、ジェンダー・ニュートラル…。ここ最近こういった言葉が飛び交うようになってきましたね。どれも“性差にとらわれない”という意味です。ユニセックスという言葉の方が馴染み深いと思いますが、男女兼用が前提で販売されている洋服なので、少しニュアンスが違いますね。ノージェンダーファッションは、女物の服、男物の服という概念を取り払い、自分の着たいものを着るというスタイル、着る人の性別を感じさせないファッションのことを指します。
現代は「モード界でこれほど性差が近づいた時代はない。」と言われており、多くのデザイナーが、性別による違いが少なく、男女の境界があいまいなスタイルを打ち出しています。ファッションに限らず、ジェンダーをテーマにした映画や文学作品がフィーチャーされる機会が増えている気がしませんか?昔に比べ多様性が尊重されるようになってきた社会の変化を表したトレンドと言えるのではないでしょうか。
それでは例文です。
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男A「着替えなかったから彼女のパーカー借りて着てみたんだけどさ、レディースのブランドの割に意外と調子良いわ。」
男B「そう、ノージェンダー。男物でも女物でも良いものは良いんだよね。」
解説:
一本!!決まりましたね。待ってましたと言わんばかりの抜群のノージェンダー。iPhoneのCMを彷彿とさせます。
×
中年女性「男らしさ、女らしさっていう概念がもう古くて、大事なのは自分らしさなのよね。やっぱ、時代はノージェンダーなのよ。」
男「おばちゃん!何してんの!ここ男子トイレだよ!」
解説:
居ますよね。女子トイレに行列ができてると男子トイレに入ってくるおばちゃん。図々しいだけなので×です。
これでノージェンダーも覚えましたね。家に帰ったらノージェンダーと100回紙に書いて、脳みそに叩き込んでおきましょう。