「ほんとは意味を知らないけど、わざわざ人に聞くのもなんか寒いな」というファッション用語をわかりやすく楽しく解説する『いまさら聞けないファッション用語辞典』。今週解説する言葉は ”シック”。
【第19回】シック(chic)
Illustration:HONGAMA
Instagram:@hongama56
[形容詞]
上品で洗練されているさま
シックなデザインが〜なんて表現をよく見かけるかと思います。実はこれは英語ではなく、フランス語の「chic」です。本来のフランス語の「chic」の意味は、「熟練・技術」という意味合いがあるようです。熟練されている=着こなしの技術が上手い=シックという感じでしょうか。
英語のsickだと思っていた方も居るかもしれませんが、sickは病気というマイナスな意味と同時に、最高にクール、というポジティブな意味でも使われます。混同してると分かりにくいですが、chicの方が上品、落ち着きのあるという意味合いが強いです。具体的なイメージが湧かない方は、オードリー・ヘプバーンが現在でも最もchicな女性の象徴とされているので彼女を参考にしてください。
例文へ行きましょう。
○
A「あれ?今日はシックな着こなしだね。」
B「デートなので!」
解説:普段と違って、落ち着いていて上品な服装をしている人を褒めてあげる時に使いましょう。
×
A「なんでパジャマ着てきたの?」
B「シックな格好で来いって言うから、寝込んでる感じを出そうと思って。」
解説:chicとsick間違えてますね。優しく教えてあげましょう。
これでシックはOKですね。シックというワードをなんとなく雰囲気で使ってるのが聞こえたら、すかさずフランス語が語源である件などを説明しながら一気に畳み掛けて優位に立ちましょう!