お洒落な人はやっぱり自転車もお洒落だった!ファッション業界のみならず、各方面の第一線で活躍する方々の自転車とそのファッションをスナップして、ややエンスー気味にお届けするこちらの企画。今回は、毎シーズン個性的なテーマに基づいた機能的なアイテムを作り出す『イズネス(is-ness)』のディレクター、キシタトモミ氏と、その愛車『ラップ(RAP)』のトラックバイクが登場です!
#15.キシタトモミ(イズネス ディレクター)
キシタ氏が6年間愛着を持って乗っているというこちらは、千葉県松戸に居を構える「根本商会サイクルランド」が製作するオリジナルフレーム『ラップ』のもの。古き良き”街の自転車屋”でありながら、現在も競輪選手への供給を行っている同店は、サイクリスト達の絶大な信頼を得ています。
そんなオーセンティックなトラックバイクに乗るときでも、コーディネートは自由、というのがイズネス流。古着のスウェットシャツに、『イズネス』のショーツ、スニーカーをチョイス。このショーツが実に優れもので、膝の動きに沿った立体的なシルエット、チェーン巻き込み防止のためにわざわざまくり上げなくても良いくらいの丈という、まさに自転車に乗るために作ったかのよう。アニメや漫画に登場するキャラクターの”目”をイメージしたというバックポケットもチャーミングですね。
■Bike Spec気になる自転車の詳細をややマニアックにチェックしてみると、まず目に飛び込んでくるのがそのステム!自転車王国フランスで20年以上の長きに渡って業界のトップを走り続ける『ルック(LOOK)』の名作”ERGOSTEM”です。現在では生産が中止され、中古市場でもなかなかお目にする機会の少ないレアなステムで、価格が高騰した2年前などは、”ERGO狩り”の噂を聞くこともあったほど。
そんなステムに付けているこちらのハンドルもかなりマニアック。日本が誇る自転車パーツメーカー『ニットー(NITTO)』が製作する競輪用ハンドルの幅を狭くするため、切断、再溶接したという代物。グリップがハンドル上部に取り付けられてるのは、その溶接痕を隠すためでもあるのだとか。
さらに、ホイールには、”輪を以って要と為す”を合い言葉に先進の技術で1世紀以上、自転車のリムを作り続ける名門『アラヤ(ARAYA)』の伝説的なリム”Super Aero”を採用するなど、豪華なパーツセレクトです。
さて、今回のスナップはいかがだったでしょうか。キシタ氏はこの他にも自転車を所有しているそう。そちらもぜひ拝見してみたいところですね。それではまた来週!