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お洒落な人はやっぱり自転車もお洒落だった!ファッション業界のみならず、各方面の第一線で活躍する方々の自転車とそのファッションをスナップして、ややエンスー気味にお届けするこちらの企画。今回は、オールドスクールBMXを中心に、70年代から80年代にかけてのアメリカン・ホイールカルチャーを現代に伝える中目黒の自転車ショップ「スクリーミンウィールズ(SCREAMIN’WHEELS)」のオーナー、井上秀明氏と、その愛車『ウェブコ(WEBCO)』の”Replica”が登場です!!
#14 井上秀明(スクリーミンウィールズ オーナー)
もともとはオートバイが好きだったという井上氏が、今回、特別に紹介してくれたのがこちら。『トライアンフ(Triumph)』、『ノートン(Norton)』、『カワサキ(Kawasaki)』といったさまざまなオートバイ・ブランドのレース用パーツを供給し、自らもチームをもって参戦していた『ウェブコ』の”Replica”というモデルです。アップライトなポジション、ほとんどホリゾンタルに近いジオメトリーがどこか戦闘的で、レーシーな印象の一台です。
その愛車をチェックしていく前に、見ておきたいのがそのファッション。Tシャツのうえにヴィンテージのベースボールシャツを重ね、パンツには、『リーバイス(Levi’s®)』の505、足元は『ヴァンズ(VANS )』をチョイス。アメリカンカジュアルの王道的なスタイリングは、オールドスクールBMXに良く似合います。
■Bike Spec
フレーム: WEBCO “Replica“ 79′
フォーク:TANGE “TX1200” W
リム: ARAYA 7C
ハブ:SUZUE Large flange Hub
タイヤ:MITSUBOSHI “Competition 2”
ハンドル : Tuf-Neck Bar
ステム: Tuf-Neck
グリップ: UNKNOWN “Winner’s Choice”
ブレーキレバー : SHIMANO “Turney”
ブレーキキャリパー : SHIMANO “Turney”
サドル: ELINA“Lightning”
シートポスト:Renthal
クランク: SAKAE “BMX CUSTOM” 3PC
ペダル: MKS BM-10″ FOOTJAW”
スクリーミンウィールズを立ち上げて間もない2003年頃、古着の買い付けにアメリカへ行った際にデッドストックで偶然発見。ブリンブリンなBMXに仕上げようとしながらもパーツが集まらず、なかなか組み上がらなかったという気合い十分なこちらの1台。本日はグッとマニアックにチェックしていきましょう!
ステム、ハンドルにはアメリカものでBMXを組み上げるのにマストな『タフ ネック(TUF NECK)』、シートポストにはレアな『レンサル(Renthal)』のものをセレクト。リムは『アラヤ(ARAYA)』の”7C”、ハブは『スズエ(SUZUE)』のカップ・アンド・コーン式(オープンベアリングタイプ)、そして、極めつけは、『エリナ(ELINA)』の稲妻サドル!
これ以上豪勢なパーツセレクトは無いのではないかと思われるほど、贅沢なパーツセレクトです。
しかし、この1台はただ贅沢なだけではありません。『ウェブコ』、『レンサル』、この2つのブランドはどちらも、もともとオートバイ・パーツメーカー。井上氏の哲学が詰め込まれた1台というわけです。
驚きだったのが、井上氏がお気に入りだという『シマノ(SHIMANO)』のブレーキセット”Turney”。”Turney”というモデル名は、現在では、シマノの安価モデルに付けられている名前ですが、オールドスクールBMX界では最上位クラス。スプリングの構造も複雑で、その性能は井上氏いわく「ブレーキタッチがまったく違う」とのこと。このパーツが見つからなかったため、組み上がるまで大幅に時間がかかったのだとか。オールドスクールBMXも奥が深いですね。
さて、今回のスナップはいかがだったでしょうか。スクリーミンウィールズでは、常時10台ものBMX完成車、さまざまなパーツ、そして関連商品まで他に類を見ない品揃えになっています。店頭には、今回スナップした1台も展示されているとのことですので、気になる方はぜひ一度店頭まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
スクリーミンウィールズ
〒153-0042 東京都目黒区青葉台1-15-8 青葉台フラット102 MAP
TEL:03-5456-3507
http://www.screaminwheels.com/