お洒落な人はやっぱり自転車もお洒落だった!ファッション業界のみならず、各方面の第一線で活躍する方々の自転車とそのファッションをスナップして、ややエンスー気味にお届けするこちらの企画。最強のスノーボードウェアブランドとして知られる『AFDICEGEAR(エーエフディーアイスギア)』のメイン・デザイナーを務め、1998年よりコンセプトウェアブランド『ティルト(TILT)』をスタート。その後も『ステューシー(STUSSY)』とのGORE-TEXウェアデザインやTシャツなど、精力的に活動を続けている原宿の重鎮EZ氏と、その愛車『ファウスト コッピ(Fausto Coppi)』の”CITY MASTER”が登場です!
#16.EZ(TILTデザイナー)
美しいラグワーク、これぞクロモリフレームといった端正なジオメトリが見るものの目を奪うこちらは、イタリアの総合自転車メーカー、マシャーギ(MASCHIAGHI)社が展開するスポーツバイクブランド『ファウスト コッピ』のものです。しかもこのモデルでトラックエンド(=シングル用)になっているものは珍しいのだとか。クラシカルなフレームでありながら、モノトーンのカラーリングがどこか現代的な印象も与えます。
そんな1台だからこそ、服装もホワイト×ブラックで仕上げるのがEZ流。自身のブランド『ティルト』のシャツに、ブラックジーンズを合わせ、足元には、さりげなくネイビーカラーの『コンバース(Converse)』プロレザーをチョイス。全体はホワイト×ブラックでまとめながらも、スニーカーのネイビーで外す。このバランス感覚は積極的に見習っていきたいところです。
■Bike Specそれではお待ちかね。自転車のパーツ構成をマニアックにチェックしていきましょう。この自転車を見渡して、まず、目に飛び込んでくるのが、真っ赤なハブ。これは、HECTICの代表YOPPY氏から譲り受けたものだそう。YOPPY氏が精度に定評のあるメーカー『フィルウッド(PHIL WOOD)』に別注をかけた代物で、通常のモデルにはないサイドの肉抜きが印象的です。
そして、そんなレアなハブに合わせるリムは、イタリアを代表するパーツブランド『カンパニョーロ(Campagnolo)』の”Seoul 88″。すでに生産が終了しているモデルで、しかも、カラーがブラック、とどめはクリンチャー用(=タイヤとチューブが分離しているタイヤのこと)というものはまずお目にかかれません!
さらに、ハンドルとステムには、日本が誇る自転車パーツメーカー『ニットー(NITTO)』と、日本を代表するスケートチーム『T-19』とがコラボレートしたオールブラックのもの、クランク周り、シートポストには、自身のブランド『ラフ ピスタ(ROUGH PISTA)』のものをそれぞれチョイス。全体をモノトーンでまとめ、シンプルでありながらも力強さを感じさせる1台に仕上げていますね。
さて、今回のスナップはいかがだったでしょうか。今。EZ氏は、新たにカンパニョーロのヴィンテージハブを使って、ホイールを組んでいる最中だそう。その組み上がりも非常に気になるところですね。それではまた来週!