Photo:Shuhei Nomachi
一般的にはまだ浸透していないが、一部の服好きたちの間では熱狂的なファンを増やしつつある作務衣。そんな中、[meanswhile(ミーンズワイル)]からまさに逸品と呼ぶに相応しい代物が登場した。
2014年秋冬シーズンにデビューを果たした注目の新鋭ブランド[meanswhile]。同ブランドの2016年春夏コレクションのルックでも印象的なこの作務衣は、もともと、僧侶が掃除や薪割り、畑仕事など、寺院を維持するための労働を行う際に着用するもの。日々、弛まぬ精進を重ねる僧侶の作業着と、「洋服は衣装ではなく道具である」というコンセプトを掲げ、ファッションの持つ表面的で無稽な部分に、道具としての機能を持たせたプロダクトを展開する[meanswhile]。ブランドの哲学とこれ程マッチしているアイテムがあるだろうか。
バーズアイと呼ばれる鳥の目のような柄を織りで表現した生地を、格子柄の部分はポリエステル、目の部分はコットンに近い形で織ることで、通気性を持たせた透けないメッシュのような素材感を実現。生地の組成の特徴により、シワになりづらく、ストレッチ性にも優れている。加えて、ループの役割を果たすテープを片手で調節できる前開き部分のデザイン、右腰ポケットに収納可能なパッカブル仕様と徹底的にハイスペックなプロダクトだ。
伝統的な服をファッショナブルにアップデートするのではなく、あえて本来の目的、機能性に特化するという[meanswhile]らしいアプローチによって、一際ユニークな一着が誕生した。
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