定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #17:INCOTEXの『SLIM FIT TECHNICAL FABRIC PANTS』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第17回では、INCOTEX(インコテックス)の『SLIM FIT TECHNICAL FABRIC PANTS』をピックアップします。

INCOTEXの『SLIM FIT TECHNICAL FABRIC PANTS』

1951年、ベネチアでパンツメーカーとして開業されたINCOTEX。専門的な技術と品質の高さ、巧みな裁断縫製技術、細部までこだわり抜いたものづくりは、ヨーロッパをはじめアメリカや日本、そして世界中から高い評価を得ています。そんな同ブランドから今回ピックアップしたのは、スラックス業界で絶大な人気を誇る『SLIM FIT TECHNICAL FABRIC PANTS』。

基本情報
ブランド:INCOTEX
アイテム名:SLIM FIT TECHNICAL FABRIC PANTS
素材:ポリエステル100%
サイズ:42、44、46、48、50、52
カラー展開:バガテル、ダークブルー
価格:36,500円 + 税

日本で最も人気のモデルをアップデートした万能スラックス

細すぎない絶妙なシルエットが魅力の『35』を、タフでイージーケアな素材にアップデートした『SLIM FIT TECHNICAL FABRIC PANTS』。軽量かつ優れた伸縮性、形状記憶によるシワになりにくさ、家庭での洗濯が可能という嬉しい要素が詰め込まれた秀逸な仕上がりとなっています。ジャケパンスタイルをはじめ、カジュアルなスタイルにもすんなり馴染むので、ビジネスマンはもちろん多くの人々にオススメしたい1本。

■レコメンドポイント

INCOTEXの定番シルエットや高級感はそのままに、高いストレッチ性やイージーケアといった機能性もプラスした高機能ライン『URBAN TRAVELER』。シックでエレガントな雰囲気を残しつつ、出張や自転車での通勤といったビジネスにまつわるアクティブな動きをサポートします。

ディテール & シルエットチェック

ラバーコーティングが施されたフック。

ウエスト内側には滑り止め機能としてグログランテーピングのマーベルトを採用。

ブランドネームが配されたボタン。

夏でも快適なCOOLMAX®︎を使用。

サイズ48で、ウエスト78〜86cm、股上23cm、股下93cm、ワタリ幅28cm、裾幅18cm。

サイド。

バック。

実際に着用してみた感想

サイズ48を着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「高級感が漂うルックスにも関わらず、ストレスをまったく感じさせない柔らかな穿き心地ですね。高価なアイテムほど手入れに神経を使いますが、自宅洗濯が可能という点もありがたいです。オンでもオフでも活躍してくれること間違いなし」

総評:星4★★★★☆

着心地:ライト ■■□□□ ヘビー
さらっとした軽い肌触りです。

シルエット:スリム ■■□□□ ルーズ
ドレスパンツですがオフでもいけます。

コストパフォーマンス:お値打ち ■■■■□ ラグジュアリー
ややラグジュエリーですが、1本は持っておきたいところ。

【お問い合わせ先】
SLOWEAR JAPAN
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