定番パンツを徹底解剖。『マスタードのパンツ辞典』 #15:GRAMICCIの『GRAMICCI SHORTS』

by Seiya Kato

デニムにチノパン、スラックス。ファッションブランドが毎シーズンのようにリリースする”定番”と呼ばれるパンツたちは、そのブランドを映し出す鏡だ。
1本の定番パンツを実直にリリースし続けるブランドもあれば、定番パンツをベースに異なる素材やシルエットで多彩なバリエーションのパンツを創り出すブランドもある。そう思うと定番パンツというのは案外、シーズンテーマの設けられた最新コレクションよりも雄弁に、ブランドのスタンスや現在地を物語っているのかもしれない。
Masteredの大人気企画『無地T MANIACS』の派生型として誕生した本企画『マスタードのパンツ辞典』では、移りゆくトレンドに左右されることなく、ブランドがリリースし続けている”定番パンツ”を、編集部員が実際に着用しながら、毎回1本ずつ、じっくりと紹介。
第15回では、GRAMICCI(グラミチ)の『GRAMICCI SHORTS』をピックアップします。

GRAMICCIの『GRAMICCI SHORTS』

1982年、ロッククライマーの聖地であるカリフォルニア州中部に位置するヨセミテで誕生したGRAMICCI。当時のクライミングウェアにはなかった画期的なディテールを落とし込んだパンツは老若男女問わず、多くの人々から支持されています。今回は、そんな同ブランドの数あるアイテムの中でも不動の人気を誇る『GRAMICCI SHORTS』をピックアップ。

基本情報
ブランド:GRAMICCI
アイテム名:GRAMICCI SHORTS
素材:綿100%
サイズ:S、M、L、XL、XXL
カラー展開:全12色
価格:6,800円 + 税

欲しい機能をすべて具現化したGRAMICCIの代名詞

ハードなクライミングという環境下で開発された、実用的な機能を余すことなく詰め込んだ『GRAMICCI SHORTS』。シルエットやディテールは現代のニーズにフィットするようアップデートされており、アウトドアシーンではもちろん、タウンユースとしても不動の地位を得ている代表的な1本です。

■レコメンドポイント

開発者のクライマーとしての体験を活かし、動きやすさを追求した随所の構造が特徴的。中でも、股部分を一枚布で切り替え、数多のステッチを施した”ガゼットクロッチ”は、アクティブなシーンでも突っ張ることなく180度自然な開脚を可能にし、快適性と足運びの良さを実現しています。

ディテール&シルエットチェック

ブランドを象徴するアイコニックなロゴ。

ベルトにはもちろん”ランニングマン”のロゴをON。

片手で調整できるウェビングベルトとイージーウェスト。

素材は耐久性の高いコットンツイルを使用。

Lサイズで、ウエスト76〜105cm、ヒップ119cm、股上26.5cm、股下24cm、ワタリ37.3cm、裾幅32cm。

サイド。

バック。

実際に着用してみた感想

Lサイズを着用した編集K(身長:183cm、体重:65kg)

「細部にまでこだわりが散りばめられたデザインが魅力的ですね。アウトドアシーンだけでなく、普段使いでも利便性の高いディテールが嬉しいです。サイズやカラー展開が豊富なのも注目すべきポイントかなと」

総評:星5★★★★★

着心地:ライト ■■■■□ ヘビー
ガシガシ穿ける安心感のある着心地。

シルエット:スリム ■■■□□ ルーズ
少しゆったりと穿くのが今の気分。

コストパフォーマンス:お値打ち ■□□□□ ラグジュアリー
思わずまとめ買いしたくなる値段設定。

【お問い合わせ先】
INS
TEL:0120-900-736
https://www.gramicci.jp/