本作のプロデューサーを務めたのは、Masteredとも縁の深い、我らが「ハメ撮り隊長」ことカンパニー松尾。
Webマガジン・幻冬舎plusで連載中のGEZANのフロントマン、マヒトゥ・ザ・ピーポーのエッセイに注目していたカンパニー松尾が、彼らと邂逅。アメリカツアーの映像があることを知り、編集してみることを強く薦めたことが本作品の発端となっているそうだ。
監督を務めたのは、彼らの盟友である映像作家”でるお”こと神谷亮佑。
自分たちなりのクラウドファンディング、BODY VUILDING projectで資金を集め、アメリカツアーとSteve Albini(スティーブ・アルビニ)によるアルバムのレコーディングを敢行したGEZANに同人物が帯同。
その結果として、バンドとして最も勢いを持って推進しているGEZANの”今”をギリギリの距離まで近づき記録したバンドとして初のドキュメンタリー映画であり、感情の疾走を記録したロードムービーがここに完成した。
更なる作品の詳細とマヒトゥ・ザ・ピーポー本人による公開に寄せてのコメントは以下より、ご確認を。
2019年6月21日(金)よりシネマート新宿にて上映決定
製作:十三月
プロデューサー:カンパニー松尾
監督・撮影・主演:神谷亮佑
音楽:マヒトゥ・ザ・ピーポー
主演:GEZAN(マヒトゥ・ザ・ピーポー、イーグル・タカ、カルロス尾崎、石原ロスカル)、神谷亮佑
出演:青葉市子、テニスコーツ、原田郁子、THE NOVEMBERS 、行松陽介、UC EAST、imai、踊ってばかりの国、HIMO、呂布カルマ、やっほー 他
デザイン:マヒトゥ・ザ・ピーポー
cover photo:池野詩織
題字:STANG
2019年|日本|カラー|ビスタ|88 分|DCP|映倫審査前
配給・宣伝:SPACE SHOWER FILMS
©2019 十三月 / SPACE SHOWER FILMS
自分たちなりのクラウドファンディング・BODY VUILDING projectで資金を集め、アメリカツアーとスティーブ・アルビニによるアルバムのレコーディングを敢行したGEZAN。彼らの盟友である映像作家”でるお”こと神谷亮佑はそこに帯同する。アメリカの地ではどこへ行っても彼らは歓迎を受け、表向きにはパンク・アンダーグラウンドシーンの世界的な連帯を感じさせた。しかし、そこには先祖の時代から大きく横たわっている根深い人種差別、拭い去れない憎しみが存在する事を彼らは知ることになる。遠い彼の地で受けた感覚と感情の変化を背負い帰国した彼らだが、その情動は消えるはずも無く、彼らに覆い被さるのだった……。そんな中、アメリカでの映像の編集に向き会っていた”でるお”は極限の状態にまで追い詰められ失踪する。そして、彼らが主催するイベント『全感覚祭』の開催はもう目前に迫っていた……。
人はどうして旅にでるのか?
出会いは時に、心地よかった生活を揺さぶる。輪郭を手にした悲しみや怒りはイデオロギーという枠組みを超えて直接、肉体を打つ。
それでも今日も扉を開け、裸足で飛び出していく。さよならの数に追いつかれないように、今日もはじめましてとまた会えたねを積み上げる。
一つ一つ丁寧に生きることしかできないんだ。そうやって旅を続けていく。
問いかけと答えでカバンにいっぱいにしながら。
マヒトゥ・ザ・ピーポー