よく晴れた3月のとある1日、会場となったのは、原宿駅至近のNescafe。
前知識ゼロで臨んだ僕は、「なぜスタバの新製品なのにNescafe?」などと考えておりました。
会場に足を踏み入れると、すぐに納得。「ドルチェグスト用のコーヒーカプセルか」と。
家庭用コーヒーマシーンとして、これまでに述べ300万台以上を出荷している『ネスカフェ ドルチェグスト』は、言わずと知れたNestleの最高傑作。
今や数あるメーカーからリリースされている家庭用カプセル式コーヒーマシーンですが、その先駆者的存在であるNestleが、アメリカでの自社市場の拡大を企て、約72億ドルを支払い(約8,000億円!)STARBUCKS COFFEEのブランドアイテム販売権を購入したことが、この新製品のリリースのきっかけだそうです。
Nestle日本株式会社の深谷さんは以下のように語ります。
「製品の考案から本日の発表に至るまで、とても長い時間を要しました。ようやくこの時が来たか、という気持ちです」
家庭内におけるコーヒー需要というのは、日本社会の変遷に応じて、揺れ動くものだそうです。例えば、家庭規模の縮小や、共働世帯の増大。
「こういった変化に呼応して、コーヒー業界も変わっていかなければなりません」と深谷さんは続けます。
家庭のサイズ、家での過ごし方に合わせて高付加価値なプロダクトを生み出す。アメリカのコーヒー市場への本格参入という一大プロジェクトを成功に収めるため、約8,000億円と高い買い物ながら、STARBUCKS COFFEEの力は、必要不可欠なものでした。
新たにリリースされる『ネスカフェ ドルチェグスト』専用カプセルは、おなじみ”スタバ”のブレンドコーヒーに加え、ラテやカプチーノといったホワイトコーヒーを含む全5種類がラインナップされます。いずれも12パック入りで、希望小売価格は税抜き908円。全国の主要スーパーやネスレのオンラインショップで販売されるそうです。
”スターバックスの味わいをご自宅でも”のキーメッセージの通り、自宅で淹れても、お店の味と遜色のないクオリティを楽しむことができるのに、1杯あたりの単価はおよそ75円……安い。
「でも、結構値が張る『ネスカフェ ドルチェグスト』を買わないといけないんでしょ?」という声が聞こえてきそうですが、『ネスカフェ ドルチェグスト』には、マシン本体を購入せずに使用ができる、月額式のサブスクリプションサービスがあるんだとか。
マシンの種類や付属するコーヒーカプセルのお届け頻度によってまちまちではあるのですが、月額およそ4,000円ほどでネスカフェのコーヒーマシンが利用できるので、普段からよくコーヒーを飲む人は、もしかしたらいつものお店コーヒーより、節約になるかもしれませんよ。
さらに、Nestleは4月より、オフィスや大学、ホテルなどの自宅やお店以外でスタバのコーヒーを提供するサービス”We Proudly Serve Starbucks”をスタートさせるそうです。
午前の柔らかい光とコーヒーの香りに包まれた会場にいたら、なんだかリラックスしてしまいました。
コーヒー業界の2大巨頭がタッグを組んだことで、これからの僕たちのコーヒーとの関わり方も、色々と変わっていきそうです。先述のコーヒーカプセルの販売は4月1日(月)より開始とのことなので、これを機に、お店派から自宅派にシフトしてみては。
【お問い合わせ先】
STARBUCKS Customer Service
TEL:0120-600-564
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