昨年秋に紹介し、予想以上に好評だった「VTRで工場見学」の靴編。以前は、アメリカを代表するシューメーカー『オールデン』と『ヴァイバー ※ビバーグ(VIBERG)』をピックアップしましたが、今回は靴づくりの歴史において絶対に外すことが出来ないイギリスから、3つのブランドを紹介したいと思います。
まずは、ノーザンプトンに本拠を置き、英国靴の中でも最高峰に位置付けされる『エドワード・グリーン(Edward Green)』。ストレートチップの#202「チェルシー(CHELSEA)」とUチップの#32「ドーヴァー(DOVER)」がこのブランドの双璧を成し、ラルフローレン・パープルレーベルのシューズを製作していることでも有名です。
続いては、ロンドンのセントジェームス通りに創立し、世界でもっとも高い評価を得ているオーダーメイド シューブランドのひとつ『ジョン ロブ(JOHN LOBB)』。英国王室御用達(ロイヤル・ワラント)も授与されており、ウィンザー公がオーダーしたことをきっかけに誕生したダブルモンクストラップの「ウィリアム(WILLIAM)」、内羽根ストレートチップの「フィリップ II(PHILIP II)」など、数々の名作モデルが存在します。
最後は、鋭角なつま先から名付けられたチゼル・トゥで有名な英国を代表する名門ビスポークシューメーカー『ジョージ・クレバリー(GEORGE CLEVERLEY)』。かつてはチャーチル首相などに愛され、今現在もロンドンの靴好きやファッション業界人らに高い評価を得ています。
いずれも工場というよりは、熟練の職人が一足一足丹誠込めて作り上げる工房といった趣きですが、やはり靴を作る姿には惹かれてしまいますね。革をなめし、型に仕上げ、一針一針縫い合わせていく作業には目を奪われますし、靴を愛する者としては、一度本国を訪れ、ビスポークしたいという思いにも駆られます。
どの映像も 10分足らずではありますが、とても魅力的な映像作品なので、時間のあるときにでもゆっくり鑑賞してみてはいかがでしょうか。
[via:Mister Crew]