突然ですが皆様、最近“ジャケ買い”しましたか? 昨今はiPod等のデジタルオーディオプレーヤーの普及により、ジャケットそのものに触れる機会が少なくなってしまいましたよね。中には、気付けば久しくCDやレコードを手にしていない。。。なんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで本日はそんな方々の奥深くに眠っている“ディグ心”を呼び覚ますべく、Cluster的秋のイチ押し書籍「ドーナツ盤ジャケット美術館 by MURO」をご紹介します。
本書をナビゲートする“館長”は“King Of Diggin”として世界中にその名を知られるDJ/ヒップホップミュージシャン、MURO。登場するのは国内盤を中心とした7インチジャケット220枚です。「365日、雨の日も雪の日も音楽を掘る」という彼が選びぬいた珠玉の220枚は“映画館”、“警察官”、“昭和館/80’s”、“太鼓館”、“男漢”、“秘法館”、“違和感”、“圧巻”という8つのキーワードを基にカテゴライズされており、音源を聴いたことが無い方でも楽しめるビジュアル・ブックのようなレイアウトが実現。もちろん、MURO本人からのコメントや各盤のクレジットも記載されているので純粋にディスクガイドとしても利用が可能です。また、巻末に掲載された小西康陽との対談もレコード好きなら、思わず頬がニヤけてしまうこと間違いなしの仕上がりに。最後の1ページまで手を抜かないという姿勢は同氏のDJスタイルにも通じるものを感じますね。
さて、ここまではやや形式的な説明となってしまいましたが、はたしてこちらの本、何がそんなに“ヤバい”のか。残念ながらその答えはレコードジャケットと同じく実際に購入し、自分の目で確かめてみないと分からないモノなのですが、それでは職場放棄となってしまいますので、少しばかりのヒントを。笑
ハービーハンコック“ROCKIT”、ビースティ・ボーイズ“BRASS MONKEY”、マルコム・マクラーレン“真夏のソエト”、ディファレント・ストロークス“SORRY BOUT DAT”、マービン・ゲイ“A FUNKY SPACE REINCARNATION”、こんな日本語盤、見たことありますか?どんなアートワークになっているか想像付きますか?
笑いあり、涙ありの220のカバーストーリーはリットーミュージックより絶賛発売中。ちなみに本のサイズもドーナツ盤と全く同じものになっていますので、レコードバッグに入れてどうぞ。