[HUM & RAWER(ハム アンド ロワー)]の2013年秋冬コレクションがこのほど公開となった。
今回のテーマは“cut up”。一度ばらばらにした文章や音楽をランダムに繋げ、偶然性の芸術を追求する“カットアップ技法”を[HUM & RAWER]ならではのセンスで洋服に落し込み、カジュアルとドレスの2要素を絶妙に繋ぎ合わせた。
無機質なコンクリート空間にハットとチェスターフィールドコートの印象的なショットは、カットアップ技法の発展に寄与したアメリカの伝説的作家、ウィリアム・バロウズをイメージしたもの。
インナーは、クレイジーパターンのギンガムチェックシャツ、あえて生地の表裏を混同させたリバーシブルシャツ、ジップを後付けしたシャツなど、テーマを強く反映させたラインナップ。
アウターはイギリスVentile®社のコットンを使用したステンカラ―コートや、イタリアPONTETORTO社の生地を使用したチェスターフィールドコートなど、伝統を踏まえたオーセンティックな仕上がりとなった。
そうした一見エキセントリックとも思えるインナーのレイヤードを、トラディショナルなコートによって包み隠すスタイルで、“人間の表と裏”を表現する。
3シーズン目を迎え、今後要注目の[HUM & RAWER]。まずはルックをチェックして、店頭へのデリバリーを楽しみに待つとしよう。