お洒落な人はやっぱり自転車もお洒落だった！ファッション業界のみならず、各方面の第一線で活躍する方々の自転車とそのファッションをスナップして、ややエンスー気味にお届けするこちらの企画。今回は、フリープランナーとして活躍する傍ら、人気ブランド『スティームアンドスレッド（Steam and Thread）』のデザイナーも務める中根吉浩氏とその愛車『FBM』の”SWORD”をスナップ!

#05 中根吉浩（フリープランナー、Steam and Thread デザイナー）

スティームアンドスレッドのパンツ、ベルト、ヴァンズのシューズ、
ミッションワークショップのバッグ、オークリーのサングラス（すべて私物）

アメリカの80’Sカルチャーを愛する中根氏が乗るのは、NY生まれのBMXブランド『FBM』が放った渾身のピストフレーム”SWORD”。ハンドメイドにこだわって作り出された、まさに”SWORD（=刀）“のごときシャープなフレームで、現在のBMXシーンを引っ張る存在でもあるFBMらしく質実剛健な作りの一台です。

まずは、自転車に乗るときのコーディネートを見ていきましょう。迷彩柄のダウンベストに、自身のブランド、スチームアンドスレッドのジーンズやベルトを合わせ、足下は『ヴァンズ（VANS）』の80’Sヴァインテージ! 自転車の要所要所にアクセントとして取り入れられている”レッド”を、スニーカーやタスキがけにした鍵で色合わせしたりと、ラフな装いながらもしっかり計算されていますね。

そして、バッグは人気メッセンジャーバッグブランド『クローム（CHROME）』のオリジナルメンバーらによるカリフォルニア発の新ブランド『ミッションワークショップ（MISSION WORKSHOP）』のものを、サングラスはアメリカが誇るアイウェアブランド『オークリー（OAKLEY）』の伝説的人気モデル”Frogskins（フロッグスキン）“を着用と、小物もアメリカンなモノをチョイス。ブレがありませんね。

■Bike Spec
フレーム：FBM SWORD
ヘッドパーツ：FBM
ハンドル：ON ONE “Mary”
バーエンド：Quamen
ステム：THOMSON ELITE
サドル：THE “Dice saddle”
クランク：Race Face “Decadence”
ペダル：White Industries”Urban Platform Pedal”
ホイール：MAVIC “Ellipse”
ブレーキ：Paul components “RACER”
ブレーキレバー：Paul components “LOVE LEVER”
ブレーキアウター：AKI “COLOR OUTER WIRE”
シートクランプ：Quamen
コグ：PHIL WOOD

星条旗柄の
ブレーキアウターワイヤー。

それでは、おまちかね。自転車のパーツ構成を少々マニアックにチェックしていきましょう! 航空機、自転車パーツメーカーとして、CNCマシニング製法に30年以上の経験を持ち、トップレーサーに愛され続けている『トムソン（THOMSON）』のステム、カリフォルニアが誇る高品質コンポーネントメーカー『ホワイトインダストリー（White Industries）』のペダル、珠玉のコンポーネントを作り続けるカリフォルニアブランド『ポール（paul components）』のブレーキレバーとブレーキ、そしてBMXのフラットランド競技において絶大な人気を誇る『カメン（Quamen）』のバーエンドとシートクランプなど、アルミ削り出しのパーツがてんこ盛り。なんとも贅沢な一台です。そのほとんどのパーツが”made in usa”というのも中根氏らしいポイントですね。

そして、個人的に最も注目だったのが、星条旗柄のブレーキアウターワイヤー。こういう柄モノはなかなか合わせづらいのですが、ブレーキレバーやバーエンドなどで色を拾っているので、違和感ゼロ。いやはや中根氏のセンスには脱帽しきりです。

さて、今回のスナップはいかがだったでしょうか。中根氏はこの他にも『サーリー（Surly）』の”steamroller”やBMXなどを所有しているとのこと。是非他の愛車も拝見してみたいですね。それではまた来週！

カメンのシートクランプ。

同じくカメンのバーエンド。

フィルウッドのコグは
エレガントな肉抜きがポイント。

足下にはヴァンズの
80’Sヴィンテージをチョイス。

大容量のバッグは
ミッションワークショップのもの。

鍵はタスキがけ。