当人達の予想に反して思わぬ反響をいただいた、自腹で買ったものをチープな写真とともに振り返るという手作り感溢れる企画『2008年春夏着倒れ総括』。あれから約半年。もうすっかり春夏シーズンも本番ですが、調子に乗って秋冬バージョンもお届けしたいと思います。

前回同様、編集部の2大買い物バカである編集RとU a.k.a. M.U.D.O.を筆頭に、当サイトのコラムやブログで活躍中のスタイリスト今井康晴と、『編集部が選ぶ2008年ベストディスク30枚』でも独自の審美眼が光った編集Mを加え、ごくわずかにボリュームアップしながらも相変わらずゆる〜い感じの座談会的なノリでお届けいたします。

というわけで、まずは「アウター・スーツ・ジャケット編」です。

＜テンダーロイン（TENDERLOIN）のフィールドジャケット＞

編集U a.k.a. M.U.D.O.（以下 U）：では、一発目は僕からいかせていただきます。
作業場の近くに本店ができたということで、今シーズンかなり買ってしまったテンダーロインのフィールドジャケットです。チェックの感じとか大きめの襟とか言うこと無しな感じです。

編集R（以下 R）：これは正直悩みました。でも僕のキャラじゃないので…。バックに入ったシンチのディティールもカッコいいよね。

U：ですね！ そのシンチの金具とかジップが全部ゴールドなのもたまらないです。

＜テンダーロインのブラウンズビーチジャケット＞

U：またしてもテンダーロインで、いわゆるブラウンズビーチジャケット。スタイリストの大久保篤志さんをして「去年のも良かったけど、これで完成したね！完璧！」と言わしめた完成度の高い一品です。
とても気に入っているんですが、街中で結構かぶるのが玉に瑕…。

R：ホントよく見る（笑）そのくらい着やすくて、名作ってことなんだろうね。ずぅっと着れそうな雰囲気だし。でも、コレ持ってたらコレしか着なくなりそうだなぁ。

今井康晴（以下 今井）：街中でかぶるのはちょっと凹みますが、これは殿堂入り候補のアイテムになりそうですね。写真をみて『うん、うん』と頷いてしまいますもん。

U：「辛辣な意見をお持ち」と言われることもある当編集部でも、なんだか褒め殺しのような状態になってしまうアイテムということで（笑）

＜スタイリストジャパン（The Stylist Japan）の3ピース＞

R：大久保さんつながりということで、春夏に続いてスタイリストジャパンの3ピースを。ウールリッチの代表的な柄「シャドウプレイド」を使ってスーツに仕立てちゃうっていうのに完全にやられました。
キッチリ着ても、バラで着てもカッコイイので、この冬のデイリーアイテム化してましたね。

U：僕もこれの赤をゲットするはずだったんですが、諸事情により…。

R：そこ、掘り下げた方がいい？（笑）

U：勘弁してください…。

＜エンジニアド ガーメンツ（Engineered Garments）のセットアップ＞

U：では僕もスーツを。青山に待望のショップもオープンし、ノリにノッてるエンジニアド ガーメンツからチョークストライプのセットアップです。洗いがかかったウールの独特な表情が気に入ってます。
細身のシンチパンツを組み合わせてセットアップ提案しているお店が多かったんですが、僕はかなり太めのパンツをチョイスしました。

R：やっぱり今季もエンジニアド ガーメンツのセットアップいきましたか。あれ、何か足りない気が…。

今井：私も今季こそセットアップものを購入しようかと！ 春夏は秋冬に比べフリーキーなものが多いので、挑戦する気持ちも踏まえて遊び心のあるセレクトをしたいですね。

＜サウス2ウェスト8（South 2 West 8）のカーメルジャケット＞

U：同じく大好きなネペンテスから。秋冬シーズンより「South 2 West 8」とブランド名を改めた、ネペンテス札幌のオリジナルレーベルで定番展開されているカーメルジャケット。
60/40生地なのでメタモルフォーゼ参戦時の雨具がわりとして買ったんですが、気がつけば結構な頻度で着てました。

R：使い勝手良さそうだもんね。ちょっとグズついた天気の日はコレ的な（笑）

編集M（以下 M）：この感じかなりツボです。出かけるときにサクッと羽織れる感じがいいですね！ しかしUさんアウター買ってますねぇ…。

U：体型変わっちゃって、今までのが着られなくなっただけだよ…。

＜トム ブラウン（Thom Browne）のジャケット＞

R：この冬、最大のビッグボムです（笑）まさか買うことになるとは…って感じですが、最終セールで買えるかな？的な価格まで下がってたんで。僕が買わなきゃ誰が買うんだって、無駄に自分で背中を押して買っちゃいました。まぁ、カシミア100％だったんで、トム ブラウンのじゃなくてもこのくらいするでしょ。はい、言い訳です…。

U：突然大物来たなぁ！ 男の言い訳 出ましたね（笑）後ろ姿のこのクドさ、最高です。

今井：自分で背中を押して、自身の背中で語る。これぞファッション・ヴィクティム！ 今度羽織らせてください〜。

R：嫌です（笑）

次のページは『トップス編』です。