デザイナー藤井氏の取材時にチラリと登場して以来、気になっていた方も多いと思われるノンネイティブ(nonnative)別注のニューバランス1700ですが、いよいよ12月13日(土)から「vendor」と全国の「時しらず」にて発売となります。
そこであらためて、藤井氏にこのモデルを展開するに至った経緯と込められた思いを、この企画に賛同した「時しらず」ディレクターの市之瀬氏を交えて、うかがってきました。
裏テーマは「ミリタリー」
— これで、1700を手掛けるのは2回目ですよね。
藤井氏(以下敬称略):そうだね。
— 今回の1700、価格はいくらなんですか?
藤井:19,950円。
— ウルバリン社のスウェードを使って、2万円以下で作れているのはすごいですよね。
市之瀬氏(以下敬称略):うん。全然(利益を)乗せてないよね。
— 例えばノンネイティブのオリジナルでスニーカーを作るときに、ウルバリン社の革を使うことはできるんですか?
藤井:なかなか難しいんじゃないかな。
— しかも、それを1700に落とし込んでるというのも初ですか?
藤井:UK企画なんかでは出ていたけど、それぐらいだけだと思う。
— かなり良い表情に仕上がっていますよね。どちらも藤井さんらしいカラーリングですし。市之瀬さんはどちらがお好みですか?
市之瀬:オレは断然ネイビーだね。
— そうなんですね(笑)ちなみに、今回のモデルにはノンネイティブのネームがインソールに輝いていますが、前回展開したモデルにも入っていたんでしたっけ?
藤井:入ってた入ってた。
市之瀬:「時しらず」とは、ひと言も入ってなかったけど…
藤井:要らないって言ったからじゃん(笑)
(一同笑)
— ちなみに、今回の1700に関しては、どのレベルまでアレンジを加えているのですか? 革の指定と…
藤井:タンのデザインもオリジナルで作った。一応ねぇ、裏テーマは「ミリタリー」。だからステンシルっぽい感じにしてて。
— なるほど、そんなテーマがあったんですね。さらに、カカト脇の「1700」というモデル名表示のフォント(字体)も変えているんですよね。
藤井:うん。あとカカトの部分そのものも変更してるから、(元の1700とは)全然違う雰囲気になってる。
市之瀬:結構いじってるよね。原型ないよ、ホント。ボディだけだね、1700の部分を残してるのは。
— ところで、なぜ1700だったんですか?
藤井:ボテっとしてるからかな。
— あぁ、分かります。やっぱりオリジナルの1700も履いていたんですか?
藤井:履いてた履いてた。ホントは1300とかにも興味があったんだけど…
市之瀬:1300はオリジナルが最高の状態だから、あれ以上はないよねって話になったんだよね。あれで完成形。
藤井:あれ、色変えると変なんだよ。あと1500はUKとかで色んなところがいじってたけど、1700はあんまりやってなかったから。
市之瀬:普通にみんな好きなのは、1700だしね。
藤井:ポテっとしてるのが嫌な人は、1500なんだろうけどね。
— どんな風に履きこなしてもらうことをイメージしていますか?
藤井:どんな風っていうのは特にないけど…
市之瀬:ま、それぞれのプレスがコーディネートしてみたんで、良かったら参考にしていただければと。
— ありがとうございます。それで、これらは前回と同じく時しらず全店とvendorでのみの販売ですか?
市之瀬:あとはZOZOと…
藤井:ハニカムでも売るかな。
— でも、すぐに完売しちゃいそうですよね?
市之瀬:うん、前回より早く売り切れると思うよ。
藤井:だと、イイんだけどね。
最近、いろいろなコラボを手掛けているニューバランスのモデルの中でも
今回の1700は、本当に名作だと思います。価格も買いやすく設定されていますし。
僕らのまわりでもかぶっちゃう確率が、相当高くなると思います。
藤井さん、次はどんな驚きを僕らに提供してくださるんですか? 楽しみにしてますよ。